2015年6月30日火曜日

塗装ネットを張る


メンテナンスヤードで修理中のBENETEAU32s5
サンディングをまだまだしないといけない

前にある道路を挟んで民家があるので塗装ネットを張った
最初から張っておけば良かったと悔やまれるが
今からでも何もしないよりは良いだろう
塗装ネットは優れもので風の流れは通すが吹きつけなどの塗装ミストは通しにくい
工房内で船体全塗装などをするときに使うが最近出番がなかった
ガラスのサンディング粉などはほとんど通さない
昨日はデッキのひび割れた部分を二回目の補強積層
これで船体外側の積層はほとんど終わり
後はパテ付けと面出しです
曲面の面出しはしなりのある板にロールペーパーを貼り付けて人力でやります
もの凄く手間で体力の要る仕事です
平面はエアーサンダーの平たくて長い物を使います
これは体力は使いませんが擦り込まない様に気を使います

2015年6月29日月曜日

堀江湾セーリング


どこにも寄らないで堀江湾を連れ合いと二人でセーリングしました
新しいセールのテストです
風は弱かったのですがインナージブ・メインセール・ミズンセールの3枚の帆を張り
初めは北上して5ノットくらいまでスピードが出ました
ついでにレーダーのテストをしました
他の漁船はよく写っているのに同じ柳原から出港した「Tall Boy」は写っていません
「レーダー反射器付けている」と電話すると付けていないという返事でした
まあ相手がレーダーを見ていなかったらそれまでですが
急に霧に巻かれたら無いよりはましでしょうね
昨日は昼前には入港しましたが僕達が入港したと言うように風が吹き始め
家に帰った頃には堀江湾は白波だらけの風力4〜5でした
今度はリーフ(縮帆}のテストをします
その時は少し吹いても大丈夫です

2015年6月28日日曜日

軽量化


上の写真の様に現場発泡の発泡体で凹んだ部分を埋めておいて
余分な部分を左舷側から型取りしたテンプレートを見ながら削り取る
削った後に舵軸から出ているヒレの部分を綺麗にしてパテを入れその上を補強積層
その後全体をサンディングして薄く接着させるためのパテを盛る
出来るだけ平滑にした後ガラスマットを積層して厚味を持たせる
それぞれのテンプレートの位置に印を入れ当ててみて凹んだ部分には薄くパテを盛った
後は左右の断面が同じ形になるようにサンディングしてはパテ盛りの繰り返し
最後は右舷の面にゲルコートを塗り
最終仕上げはインタープロテクトを硬化させてサンディングしながら3回塗る
量産艇のラダーを一型無しで個だけ作ると言うのは面倒な仕事です

2015年6月27日土曜日

舵軸と舵板を一体に積層


舵のブレード上に舵軸を置いて中央に来る様に固定
舵軸から出た回転止めのヒレをブレードに積層して固定する
重量軽減のためA液とB液を混ぜモコモコと沸き上がって独立発泡体になるもので隙間を埋める
現場発泡の独立発泡体を上手く使えばFRP作業にはなかなか役に立つ物です
写真の後全ての凹みを独立発泡体で埋め
出っ張った部分をノコと もの凄く粗いヤスリで擦り落とす
写真下の面になっている左舷の舵板で200ミリメートルおきに型取りした型を使い
おおよそ積層厚を差し引いた高さまで削り取る
その上にパテを薄くのばしておいてガラスを積層し舵軸と一体のラダーブレードを作る
後は型に合わせてパテ付けとボードサンディングを繰り返して左右対称の舵板を作れば出来上がりです

2015年6月26日金曜日

ラダーブレード


舵のブレード(舵板)は右舷側はほとんど剥ぎ取られて無くなっていた
残っていた左舷側のブレードを型に新しいブレードの表面をFRP積層して作った
舵軸のヒレが当たる部分を補強して(FRPの色が濃くなっている部分)
この上に舵軸を乗せてヒレの部分に固定のための積層をする
積層の後隙間の凹みを重くしないために発泡体で覆う
二液を混合するとムクムクと発泡して独立発泡体が出来る液体が有り
それを流し込んで不要な部分を切りとって舵板の形を作る
本当はラダー自体をBENETEAUから取り寄せて取りつけると言う事だったが
もう生産中止で作っていないそうなのでこちらで作る事になった
今回の事故補修で一番面倒な部分かも知れない
部品としての左舷船尾パルピット(落ち止めパイプ枠)や船首パルピット等も
既に生産されていなくて作らないといけなくなった

2015年6月25日木曜日


舵(ラダー)はケブラー芯とステンレスとアルミで出来ていました
ケブラー繊維を機械的に巻き付けながら樹脂を染みこませたロッドです
この一艇の修理だけのためにそんな事は出来ません
50ミリ直径の2メートルステンレスバーを旋盤加工して同じ様な物を作りました
舵軸を支える直径の大きな部分は後からステンレスリングを溶接したものです
舵板部分の4枚のヒレも溶接です
32キログラムと少々重くなりましたが強度が大切ですので仕方がありません
今日はこの舵軸をあらかじめ作った左舷舵板にしっかり固定する積層の仕事をします

2015年6月24日水曜日

オーナーズベンチ


写真左は残っていた無傷の右舷オーナーズベンチです
コピー反転して左舷側 写真右のオーナーズベンチを作りました
昔のやり方と違うのはチーク材をビス止めしません
全て専用シーカフレックスによる接着工法です
埋め木をしなくて済むので手間も省けます
水を呼び込まないので長持ちします
きちんと条件を守って接着すればシーカフレックスは材料破壊が起きても剥がれない優れた接着材です

エポキシ接着剤もそうですが化学製品は必要な条件を満たさないといけません
見た目には接着出来ているようでもいざという時に剥がれてしまいます
FRP樹脂・エポキ接着材・シーカフレックス・その他の塗料
どれをとっても基本に忠実に施工しないと駄目な物ばかりです

2015年6月23日火曜日

船体から二次接着積層


左舷ぶつかられて裂けた船体から積層開始
二次接着積層なのでリポキシ樹脂を使う
初めにマイラー紙で一番外側を型取りしておいて
ガラスマットを型に合わせて切断
次にマイラー紙の型を1センチメートル小さくして又ガラスマットを切断
それを繰り返し8層でほぼ元の厚味が出る
カットしたガラスを横に準備してから樹脂に硬化剤を入れ積層開始
今日はデッキの下側のガラス層を積層する
硬化してからパテを入れクレゲセル10ミリを押さえ込む予定
雨が降ったら積層が出来ないので晴れている間に出来るだけ早く積層を進めるつもりです

2015年6月22日月曜日

セーリング


昨日は久しぶりに真澄人君が「花丸」に乗りました
和江さんと真澄人君と僕の3人で昼から2時間ほどセーリングしました
西南西の風 風速6から7メートルという所でしょうか
ジェノアジブ・メインセール・ミズンセールを張って最高速度6.5ノットくらいで快走しました
堀江湾を南北に往復
堀江海水浴場で子供ヨットスクールのOPディンギーがひとかたまりになって練習しているのも見ました
気がつくと夏の入道雲みたいな雲が出ていました
曇っているのにセーリングで走っていないと暑い感じの日差しでした
まだ新しいセールのフィッティングも完全ではありませんが
今から毎週のように「花丸」に乗ってきちんとセールが張れるようになります
今日から又アンカレッジ・マリーナで修理の仕事です

2015年6月21日日曜日

ラダー修正


シャフトが折れて右舷半分表面が無くなり下から1/3くらいの所にヒビが入ったラダーを修正
左舷半分だけ残った部分を綺麗にしておいて大きなサランラップで包み
それを型にMMRMと積層して左舷半分の表皮を作った
(M----ガラスマット)
(R−−−ロービングクロス)
綺麗にサンディングしてから白色ゲルコートを塗って仕上げた
200ミリメートルピッチで曲面の型を合板で写し取る
この型は右半分を作って成型する時に使う為のものです
ステンレスラダーシャフトを注文しているのでそれが出来上がれば
ラダーシャフトを挟んで今ある左舷半分の表皮の上にラダーシャフトを乗せ
強度を持たせる積層をしておいて右舷半分の表皮を作ります
FRPのラダーは型に左右それぞれの表皮を積層しておいて
中央にラダーシャフトを入れてラダーブレードを挟み付けるようにして作るのですが
今回は左舷だけの分しかないので右舷分はシャフトを入れた後から作るつもりです
最初からラダー左右のFRP型を作って整形するよりは随分早く仕事が出来るはずです

2015年6月20日土曜日

サンディング


ぶつけられた部分のデッキを白化したところが無くなるまでサンディング
来週から写真の船体サンディング部分二次接着にかかる
昨日は曲がっていたシャフトを新替えしプロペラも修正してもらって取りつけた
まだまだ先は長いがメンテナンスヤード内なので梅雨の期間も仕事が出来る
出来るだけ早く仕事を終えて引き渡してあげたいものだ

2015年6月19日金曜日

足場作り


アンカレッジ・マリーナの一番高い脚立に3メートルの足場板を掛けて仕事をしていましたが
マリーナの脚立をずっと占領し続ける事もはばかられるので
建築現場などで使っている単管を組み立てて足場を作った
2300の位置に横パイプを固定して
その上に4メートルの足場板を2枚繋いで固定
以前よりずっと楽に仕事が出来るようになる
左舷船尾角の大きく切りぬいた傷はほぼ積層を終えた
船体とデッキの二次接着積層を船内側からやればこの部分は終了だが
あまりにも狭いので難しそうだ
コクピット中央部分にあるぶつかった傷はもう少しきちんと積層する事を考えたサンディングが必要
今日はそのサンディングを終わらせたいと思う

2015年6月18日木曜日

ノンスリップパターン型取り


衝突の衝撃で左舷コクピットコーミングFRPが裂けてしまった部分が有ります
そんな部分は当然ガラスと樹脂が剥離して白くなっています(白化)

白化した部分は全く強度がないので全てサンディングで削り落とします
その削る作業がFRPが嫌われる理由の最たる物です
削り落とすとFRP表面のゲルコートにあるノンスリップパターンが無くなってしまいます
そこで量産型を作る時のようにノンスリップパターンを埋め込まないといけません
僕はFRP船のモールド(量産型)を作った事があるのでやれますが
普通の修理業者はどうしているのでしょう
写真は写し取るノンスリップ部分に離型処理をして型用ゲルコートを塗ったところです

それにしてもノンスリップパターンを写し取れる最大の箇所がこんなに小さいとは
これではパターンを元通りに戻す事は出来ません
少し切れ目を入れて目立たないような戻し方でノンスリップパターンを張ろうと思います

昨日はトランサムの傷を削り取った部分も積層しました
しばらくサンディングと積層が続きそうです
海の広場を更新しました
「200 瀬戸内海」です
左上 海の広場 最新の更新ボタンからお入り下さい

2015年6月17日水曜日

持ち帰った部品


衝突の衝撃で壊れたり曲がったりした部品達を持ち帰る
中にはもう同じ物は手に入らないような部品もある
スタンションの曲がった物は新しい物を送ってもらう事にした
トーレールはミッドシップで切り取り左舷後ろ半分だけを入れ替える事になった
中央にはスプリングラインを取るための特製チョックをトーレールに取りつける事にする
昨日は雨で仕事がはかどらず
ノンスリップパターンを再現するため一番広いノンスリップ部分の型を作る事にした
離型処理をして型用ゲルコートを塗った

2015年6月16日火曜日

オーナーズベンチ


写真右の右舷オーナーズベンチをコピーして中央左舷の物を作った
耐水合板を2枚積層しそれにビニエステル樹脂でガラスマットを二層
その後ゲルコートを塗って仕上げた
左は作業テーブルの上に並べて固定したチークにコーキング剤を入れたところ
シーカフレックスSF-290DCというチークデッキ専用のコーキング剤をシームに注入
硬化して全て加工してから中央の板に貼りつける事にした
昨日は船体とデッキ壊れた部分のサンディングが主な仕事で
ほとんど一日サンディングをしていたように思う
ディスクサンダーの刃は13#とサンディングディスクの一番粗い物を使う
一日中サンディングをするとサンダーの音で耳が変になり蝉の鳴くような音が聞こえる
FRP専用の作業服を着ても袖口や首元が痒くなり日替わり写真を写す気にもならなかった
今日の写真は今朝工房内で撮った物です

2015年6月15日月曜日

「花丸」と霧


昨日は日曜日で下架した花丸の整備に行く
最近毎日のように瀬戸内海は霧です

土曜日は久しぶりに広島県民の浜(上蒲刈島)へ行きましたが
ずっと霧が深く本船航路を横切る時は緊張しました
霧が深いという事は風が無くずっと機走です
船底塗料を新しく塗り直したのでエンジン2500回転で7.5ノット
2000回転でも6ノット出ます
風が無くて新調したメインセールも役に立ちませんでした

昨日はミズンセールも新しい物と交換しました
霧が出て空もどんより曇っているので不用心でした
半日屋外で花丸の仕事をしただけで随分疲れました
もう夏が近いので紫外線が強いようです
屋外での仕事はそれなりの格好でやらないと疲れます

2015年6月14日日曜日

マスト



BENETEAUの倒したマストをアンカレッジ・マリーナ駐車場の隅に運び
台車から降ろし逆さまにしたコンテナの上に木を置いてその上に乗せた
昨日は土曜日で仕事は休み
上蒲刈島にある広島県民の浜へヨットで行く
霧が深く風無いのでエンジンで走ったが船底塗料を塗ったところなので凄く早いと感じた
行きはエンジン2500回転で7.5ノット
帰りは2100回転で6.5ノット
セールは新調したメインセールを上げていたが風が無いので役に立たず
今日はミズンセールをセットしに行く
明日からはいよいよBENETEAUの船体修理にかかる

2015年6月13日土曜日

オーナーズベンチ


右舷スターンパルピットに付いていたオーナーズベンチに合わせ
衝突の衝撃で無くなった左舷のオーナーズベンチを作る事にした
ベース部分は12ミリ合板2枚を積層し成型してからガラスマット2層
チークの板を張るためにチーク材を切り出し?ぎ目の溝を削る
左舷スターンパルピットやバウパルピットやラダーは
もうBENETEAUにも在庫がないという事で作る事になった
大問題なのはラダーでラダー軸がケブラー積層だったが
そんな強度を出す棒状の積層にはケブラーの素線と棒を作る特殊な機械が必要で
一本のラダーのためにそんな事は出来ないので
ステンレスで芯を作る事になった
元あったサイズで作れば強度は充分だが少し重くなるだろう
ステンレス芯のまわりにガラスを張って翼型断面に削り出す事にする

2015年6月12日金曜日

プロペラシャフトを抜く


左が2気筒ボルボエンジン
中央から少し右にある黒いゴムがPSSシール
プロペラにも何かがあたり先が曲がっていた
プロペラシャフトも少し曲がっていたので手で回すとコックボードに引っかかり抵抗が有る
両方を大阪のプロペラ関係専門業者(株)高澤へ送る
連絡がありプロペラは修正できるが
曲がったプロペラシャフトは結構曲がりがきつく元に戻そうとしたが折れる恐れがあり駄目ですと言う事だった
新しくシャフトを作るのにカップリングが必要と言われ夕方船に取りに戻る
本日の発送に間に合うように送る事が出来た
今日は梅雨の晴れ間だそうです
先ずは壊れた部品の取り外しから仕事を始めます

直ぐには出来ませんがサンディングの準備も今日やります

2015年6月11日木曜日

メンテナンスヤード


マストを取り外したBENETEAU32をアンカレッジ・マリーナのメンテナンスヤードに入れてもらった
梅雨に入って仕事にならない日が続くと僕は困る
なるべく早く直して引き渡さないとオーナーも困るだろう
マストを倒したり又立てたりする手間やクレーン費用もかかるが
その方が圧倒的に楽に良い仕事が出来ると考えた
アンカレッジ・マリーナも快くメンテナンスヤードにヨットを入れる事を承諾してくれた
但し隣で新艇艤装をしているので
ガラスの粉が出るサンディング仕事は新艇が出てからにして欲しいと言われている
丁度僕の「花丸」に一年一度の船底塗料塗りをするところなので数日は仕事にかかる事が出来ない

昨日は「花丸」のフェザーリングプロペラを分解して中を見てみたが全く問題無い

船艇補修部分を残して船底塗料もほとんど塗り終えた
今朝は雨なので残りの仕事が出来るかどうか解らないが
久しぶりにゆっくりと自分の船の仕事をしよう

2015年6月10日水曜日

BENETEAU 32S5


一昨日クレーンを呼んでマストを取り外したが
その前にシート(ロープ)類の取り回しを覚えておくことが出来ないので写真を撮った
ジブハリヤード・スピンハリヤード・メインハリヤード・ブームトッピングリフト
それ以外にも
ブームのクリューアウト・ブームバング・リーフラインなど全てのラインがコクピットへ導かれている
どのブロックを介してどのフェアーリーダーを通り何番目にどのシートを持って来ているか
覚えておく事は僕には出来ない
元通りに通すには写真が役に立つだろうと沢山の写真を写す
昨日はラダー(舵)金具やバウパルピットや左舷スターンパルピットなどを発注した
スタンションや切れたライフラインなど全てを取り外す
プロペラやプロペラシャフトも衝突されたようで
プロペラの角が少し曲がりシャフトも目に見えるほど曲がっている事に気がついた
これらは取り外して高澤に送り修正してもらう事になる

2015年6月9日火曜日

高圧洗浄


朝08:30他のお客さんが動き出す前に「花丸」をアンカレッジ・マリーナに廻航
クレーンで吊り上げたまま船底を高圧洗浄機で洗浄
船底にうっすらと藻が生えだしたところで目に見えるような生物は付いていなかった
気になっていたシャフトに取りつけた5個のジンクも一応溶け出してはいたが残っていた
以降全て取り替えたら何とかなるだろう
去年上架した時にジンクが溶け落ちて全く無くなっていたのはどうしてだろう? 
不思議だ
いよいよBENETEAU32の仕事を始める

昼からクレーン車に来てもらいマストを取り外しアンカレッジ・マリーナのメンテナンスヤードに船体を入れてもらった
今から梅雨なので屋外のFRP作業は出来ないだろうから屋根の下にヨットを持ち込んだのは正解だろう
引き渡し前の新艇がメンテナンスヤードの中にあるので
事故が起きて大きく傷ついた部分のサンディングは来週以降にして欲しいと言われた
他にも沢山やらないといけない事がありそれは了解だ
アンカレッジ・マリーナは工房から近いし僕のような業者が仕事をやりやすいように言い分を聞いてくれるし
僕が仕事をしたことのあるマリーナでは一番やりやすいところです
一つ一つ問題を解決してBENETEAUの修理も早く終わらせたいと思います

2015年6月8日月曜日

メインセールテスト


昨日時間をかけてセットした「花丸」のメインセールをテスト
女房と畳は新しい方がよいと言うが僕はセールも付け加えたいと思う
ちょっとゴワゴワだが新しいセールは気持ちがよい
セールカーブもまあまあ綺麗に出てそよ風だが4ノットを超える走りだった
ずっと気になっていた「花丸」の上架を朝一番にする事にした
船底掃除と塗
フェザーリングプロペラの電蝕を確認する
それとキングストンのバルブを交換するのが今回の主な仕事

昼からはクレーンを呼んで BENETEAU 32 S 5と言う修理を引き受けたヨットのマストを倒す

今から梅雨に入るのでマストを倒してアンカレッジ・マリーナのメンテナンスヤードに入れてもらう事にした
FRPの補修と部品交換が主な仕事の修理なので屋根があると随分助かる
マストを倒したり立てたりでクレーンを二回も呼ばないといけないし手間だが
結局その方が仕事ははかどるだろう

2015年6月7日日曜日

「花丸」メインセール交換


「花丸」が進水して以来北海道函館寄港を含む本州一周
屋久島寄港を含む九州一周
そして小笠原・サイパン・バヌアツ・ニュージーランド
ニュージーランド・ニューカレドニア・小笠原
その後小笠原父島へ立ち寄っての四国一周
主な航海だけでもこれだけ走った
セールは紫外線に曝され続け見た目にはそうでもないがボロボロになっていた
ちょっとした力でビリーッと裂けいくら補修しても間に合わなくなったのでこの際新調した
写真はガフセールのメインマスト グースネック部分
随分込み入っておりセール交換に3時間半もかかった
2004年に進水して以来11年普通のヨットの何十倍も紫外線に曝されたセールはどれもくたくたになり
インナージブセールから始まって次々と新調した
セールカバーも今度で2代目で全て新調
長く手次の10年で僕のヨット人生も終わりだと思うがさて今度のセールはどのくらい保つだろうか
出来るだけ帆走中以外はセールカバーをして紫外線を避け長持ちさせたいと思う

2015年6月6日土曜日

冷蔵庫固定台


右舷船内最後尾に冷蔵庫を固定する為の台がある
床と同じフローリング材を張ったが角の処理を忘れていた
慌ててアルミアングルを買って来て寸法を測って切り固定した
この部分が最後の仕事だった
クーラーの室内機を取りつける人が来て木工部分を少し手伝い

電気屋さんが来てエンジンルームで配電盤の難しい配線をしていた

昨日で木工の仕事は終わったのでいよいよ船内電気器具の取り付けにかかるだろう
それが終われば電気屋さんの仕事は終わり
最後に残ったのは外回りの塗だがこれも毎夜忙しい塗装屋さんが来てもうほとんど終わりかけている

最終の細かい仕上げをすれば引き渡しで横浜まで走っていくことになるそうだ
停泊するのはヨットの岡本造船があった貯木場と聞く
僕が横浜にいた時は薄汚れた作業船しかなかったが
「海翔」をあそこに泊めると目立つだろう

2015年6月5日金曜日

最後の仕上げ


電気屋さんやエアコン取り付けやエンジン屋さんや塗装のしごとが残っているが
大工としての僕の仕事はほとんど終わった
今日の昼までになんとか最後の仕上げをして帰ろうと思っている
去年の11月から始まった長くて先の見えない仕事だった

図面が無いというのは困りもので何時も発注者はどう考えているのだろうと
仕事に集中できずどのくらいの出来上がりを求められているのか考えながらの仕事だった
工房が遠いので何もかも現場作業になり
屋外で雨風を凌ぎながらの材料作りも思った通り行かず納得できない仕事になった
無い無いずくしのやっつけ仕事だったがオーナーさんには気に入ってもらえただろうか

しかし木村さんは良くこれだけの仕事を上手くまとめ最後まで乗り切ったものだ

僕はもう危険な橋を渡るような長期出張仕事をする歳ではないと思う
何が嫌だと言って遊びではない高速道路の運転が一番嫌な仕事だった

2015年6月4日木曜日

座席搬入


まだ取りつけてはいませんが綺麗に表面を張り直した座席を3客入れました
二人掛けの座席なので左舷に6人座ることが出来ます
外が見やすいように窓の高さまで座席を持ち上げる台を作ったので
その台にも床材を張り角にはアルミのアングルを回して止めました
右舷はベンチシートでこれも仕上がっているのですが工具が置けないので
持ち込みは今日にしました
この床下に簡易ベットが2つ入るのですが
入り口が狭いので一度組み立てた物をバラバラにして中で組み立て直します
その仕事も今日です
半年に及んだレストア仕事もいよいよ最後の仕上げです

2015年6月3日水曜日

アルミ窓枠


昨夜から雨です
天気予報では今日の昼くらいまで降るそうです
船内の仕事なので雨は問題無さそうですが
外で使う丸鋸が使えません
室内で使うには工房のように丸鋸に集塵機を取りつける必要があります
それは出来ないので別の仕事をする事にします
もう少しで仕上がるのであまり残っていませんが細かい仕事もひとつずつ終わらせないといけません
写真は綺麗にアセトンで拭いて取りつけ直した窓枠です
アルミで出来ています
新品時のように元通りに取りつける事が出来ました

2015年6月2日火曜日

マストに人


昼前に小豆島に着きすぐに仕事を始めました
しばらくすると電気屋さんが安全ベルトを着けてマストに登りました
航海灯を取りつけているようです
キャビン部分もオレンジ色に塗り終わっています
僕達は船内天井の縁回しと
ギャレー下扉を取りつける仕事をしました
まだまだ仕事は沢山残っています

2015年6月1日月曜日

反転


小豆島の「海翔」塗装屋さんがキャビン側面外側をオレンジ色に吹き付けるため船を反転していました
左舷側が岸壁に向いています
こうなるとほとんど毎日日中は船首側から風を受けるので船内は暑くてたまりません
屋根に取りつけたハッチの下だけは風が入り涼しいと感じます
でもいよいよ納艇間近で(予定は5日)今日からの出張が最後になると思います
船内の天井・壁・床などの縁回しや
ギャレー下扉取りつけ
そして操舵席取りつけ
計器類の固定などやらないといけない仕事が山積みです
振り返ってみると専門でない雑用のような仕事が多かった
僕のように何でもやるというのはどれも完全ではないと言うことです

大きな船は家と同じ様に専門職の人が沢山入らないと出来上がらないものだとつくづく思う
やはり僕の専門職は船大工といったところかな?

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自分の写真
ヨット屋です ヨットを造ったり乗ったりします http://www2.odn.ne.jp/~ikegawa-yacht/