2016年12月31日土曜日

ハリヤードブロック



ガフブームを持ち上げるハリヤード ブロック(滑車)や
ジブハリヤードブロック・インナージブハリヤードブロック等

マスト側固定は写真右のマーネンを巻いたワイヤーストラップで作っていたが
左側のベルトに替えることにした
ステンレスは動く部分に使うと破断するということをこの前のニュージーランド往復航海でよく解ったからだ
ワイヤーでも無垢の棒でも板でもとにかくステンレスは折れたり戻したりする可動部分には使わないことだ
ベルトの柔らかい部分にマーネンを巻きブロックを取りつける準備をする
エアーサンダーの使いすぎで肘の関節が痛くなったのでしばらく船体の方はお休みにした

今日は3男 真(まこと)君が主催で餅つきをするそうだ
父親から譲り受けた欅の臼がある 臼でついた餅は餅つき機の餅とはちょっと違う
いよいよ今日で2016年も終わる 皆さん良いお年をお迎え下さい

僕は50歳で年賀状を出すことを止めました 僕からの年賀状は何方にも届きません悪しからず!

2016年12月30日金曜日

スケグに亀裂




ラダーを取り外すとスケグに亀裂が出来ていた
明らかに接着不良だ
スケグは4材を横方向に接着したのだが
中央の接着が上手くいっていない
ラダーを支えてスケグには2セットのガジョンとピンドルが付いている
トランサムにも2セットのガジョンとピンドルがある
合計4箇所でラダー(舵)は支えられている
ラダーが無い事とマストが無い事はヨットにとっての致命傷となるので
この部分は完全に補修する必要がある
補修方法を考え中です
昨日は船体の120#サンディングを終わらせた
流石に12年も走っていると船体は傷だらけです
エポキシとウレタンの修理痕も沢山あります
今回も傷は修理して紫外線避けのウレタンで仕上げます
最後のウレタンは刷毛塗りで行きます

2016年12月29日木曜日

船底塗料剥がし




95%の船底塗料を剥がし終えた もう少しだ
あと船台の当たっている部分は持ち上げてやろうと思っている
ラダーに塗った船底塗料も剥がし終えた
以前エポキシで銅の粉を付けた部分も剥がし取った
船体の120#エアーストレートサンダーでのサンディングにかかった
こちらの方は船底塗料と違い直ぐに終わりそうな感じだ
船底塗料の上に向かってのサンディングと違い足場さえあれば楽なものだ
花丸の船名は連れ合いが書いた創作文字でこれは真澄人君に再現してもらおうと思っている
写真をパソコンに取りこみ船名張り用のカッティングシートを作ってもらう
船検シールはそのまま残しておいて次の船検の時に張り替える予定
見つかった悪い部分をあちこち少しずつ補修しながらデッキのサンディングも始めることにする
いよいよ慌ただしく年の暮れも押し迫ったが花丸補修の毎日だ

2016年12月28日水曜日

最後のワイヤー加工




夕方までアンカレッジ・マリーナで船底塗料落とし

寒くてなかなか進まないがメンテナンスヤードに入れてもらい雨に濡れないので快適
右舷はほとんど終了
左舷を落とし初め1/3くらいが終わった
夕方工房で最後のワイヤー加工
メインマストの右舷後ろ側シュラウドを作り全てが終了

新艇の時も1ヶ月くらいかかったが今回もほとんど1ヶ月かかった
これでワイヤーが切れるという心配はほぼ無くなった

2016年12月27日火曜日

舵を取り外す




12年ぶりに舵を取り外した
4箇所のガジョン・ピンドルで止まっている
ピンドルの芯を合わせるのに苦労したことを思い出した
ステンレス金物の電蝕が心配だったが
アースを取っていたので全く電蝕は見られなかった
その代わりスケグに接着不良があり
少し剥がれかけている部分が見つかり修理方法を考える
船体右舷側はほとんど船底塗料を剥がした
今日から左舷側にかかる予定だがうっとうしい雨が降っている

2016年12月26日月曜日

マスト2本


マスト2本

「花丸」のメインマストとミズンマストをメンテナンスヤードに入れる
スプルースを接ぎ合わせて中ぐりしてから接着したパイプマストで
同じ重量ならアルミマストよりも軽くて強い
腐っている部分があるか点検し塗りをやり直す
グルーブが掘ってあるミズンマストの方は造ってから12年間そのままだった
グルーブ部分も欠けているところがあり随分傷んでいる

メインマストの方はニュージーランド往復航海でスプレッダーが痛み修理した時に塗り直している
今回はスプレッダーの留めコマが腐っているのをやり替える
昨日は一日中エアーツールで船底塗料を剥がす仕事をした
腰痛が始まらないように気をつけないといけない

2016年12月25日日曜日

メンテナンスヤード

メンテナンスヤード

「花丸」をメンテナンスヤードに入れてもらった
これで雨が降っても仕事が出来る
出来るだけ早く完全に仕上げて下架したいと思う
まだ落とし切っていない船底塗料の残りを剥がすところから始めた
簡単に剥がせたところもあるがなかなか剥げない部分もあり全部剥がすにはあと数日はかかりそうだ
デッキの補修や船体の塗り直し等もあり2ヶ月くらいはかかるだろう
ワイヤースプライスは僕の専門ではないので手強かったが
今からはヨット作り専門の仕事なので楽になるだろう
メインマストとミズンマストの補修もする必要がある
今日あたりマストもメンテナンスヤードに持ち込もうと考えている

2016年12月24日土曜日

ローラー付きスライダー




先日三瓶へ出張して見に行ったオークレット26メインセールを新調します
メインセールをマストのグルーブに添わせて上下する為に
グルーブにスライダーを差し込む
写真はローラースライダーですが
スライダー部分とローラー部分の隙間が非常に狭くて
マストグルーブに入れるのがやっとの状態だった
セールを楽に上げ下げするために
セールメーカーと打ち合わせしてスライダー部分を1ミリ削り込むことになった
チーク材でローラースライダーを固定する治具を作り
フルバテンの先に付く4個とセールピークに付く1個の合計5個を削る
ノギスで測り確実に1ミリメートルグルーブに当たる部分を削りとる
これでハリヤードを緩めればメインセールはサッと楽に降りてくるようになるだろう

2016年12月23日金曜日

最後の1本



メインマストを支えるロワーシュラウド1本でアイスプライスは終わる
両腕の肘関節すぐ前上側の筋肉がパンパンに張って痛くて仕方がない
腕が大きくなったように感じる
写真下側に写っているワイヤーループの付いたガフブームピークハリヤード部分は
ワイヤーで作ると常に左右に折り曲げることの繰り返しとなりワイヤーが切れるので取りやめ
ワイヤーの代わりにベルトロープでブロックを固定する事にした
さあいよいよスプライスは終わる
本当に上手になってワイヤーグロメット加工もワイヤーアイスプライスも出来る様になったと思った時に仕事が終わった

2016年12月22日木曜日

ランニングバックステー



ランニングバックステーのマスト側シージングしてからスプライスした写真
「花丸」のメインマストには左右にランニングバックステーが付いている
しかも マストトップと中段の2箇所からワイヤーでデッキすれすれまで降りてきたものを
ロープで縛りその間に滑車を入れてその滑車をテークルで引いてテンションをかける仕組みだ
それでなくてもマストを支えるワイヤー(リギン)類は多くて訳がわからないのに
ランニングバックステーが片舷2本もあるので頭がこんがらがってしまう
リーフをした時にはランニングバックステーを張ることになっているが
ミズンマストにもランニングバックステーが付いているので一人で一気にそんなに沢山の仕事をこなせない
強風になる前に早め早めに手を打つ必要がある
外洋でスコールに行き当たればいきなり風が吹き荒れることもあり
リーフが遅れるとどうしようもなくなる
しっかりスコールをワッチする事も大切だが風上側ランニングバックステーはとにかく張っておく事にしている

2016年12月21日水曜日

残り6本



不足したワイヤーを再発注し
再びワイヤースプライスを始めた
時間はかかるが大分慣れてきたので綺麗なスプライスが出来る様になる
3回転ほど無理やりワイヤーのよりを戻し固定しておいてから
スパイキを差し込むと簡単に通る
差し込む場所と順番と巻き付ける方向もほぼ間違わなくなった
12ミリステンレスボルトをグラインダーで整形して作ったスパイキが大活躍
スパイキが2つあると随分楽に仕事が進む
それにスパイキの先は少し平たい方が通しやすいので円錐ではなく少し平たくした
12年前に初めてマストを支えるワイヤー類を作った時も
出来る様になった頃に全てが終わったことを思い出す

次回は長距離航海をやらないだろうからスエージングで良いかとも思う

2016年12月20日火曜日

船底塗料を剥がした「花丸」



進水してから12年間船底塗料は上塗りを重ねていたが
だんだん凸凹してきたので全体を剥がした
カッターの刃が付いたようなスクレーパーで思い切り押すとパラパラ剥がれる
両腕を上げてずっと力を入れっぱなしなので大変な仕事だ
真澄人君にも手伝ってもらい全部剥がすのに一日がかり
それからワイヤーの仕事でずっと放りっぱなしだったが
「花丸」は何事もなく船体の補修を待っている
不足したワイヤーが来るまで船体の補修にかかるつもりだ
バラスト部分の船底塗料剥がしからかかる
今日から小雨が降り始めるらしいがやれることからやることにする

2016年12月19日月曜日

バルカンデルタアンカー4種



中村技研工業のバルカンデルタアンカー4種を整備
その良さを知りアンカーを打つ場所の低質により「花丸」には4種類とも積んである
保管が悪くてドブ付け亜鉛メッキが剥がれて錆が浮いて来たのでジンクスプレーで塗り直した
海の広場でも紹介したことがある今までのアンカーとは全く違う考え方のアンカーです
新しく手に入れようとしても残念なことに中村技研工業は小型船向けのアンカーを作らなくなってしまった
日本ではアンカーで振り回しで船を止められるような場所は少ないのであまりアンカーを使う機会は無い

せいぜいスターンアンカーで岸壁に槍付けするくらいだろうが
ほとんどのヨットは浮き桟橋に横付けという停泊が出来る所へしか遊びに行かない
外洋航海に出ればそんな停泊方法が出来る事は少ないと思わないといけない
ということは軽くて丈夫で確実に効くアンカーが重要になってくる

2016年12月18日日曜日

ガフブームハリヤード



ガフブームをスプレッダーの下まで持ち上げ
ガフブームエンドをそれよりも立ち上げる為

メインマストピークから5個の滑車でテークルを組み
1/4の力でガフブームハリヤードを引くようになっている
それらの滑車はワイヤーアイスプライスでマストとガフブームに固定していたが
ステンレスワイヤーは曲げ戻しに弱く金属疲労で切れる
今度は布ベルトでブ滑車をマストとガフブームに固定する事にした
基本的に金属は一方向以外に曲げたり戻したりの力がかかる所には使ってはいけない
そんな事もここ12年の航海でハッキリした
「花丸」を作ってから12年間はシェークダウンの期間だったと思う
悪いところはみんな壊れた
全て補修して次の航海に備える

2016年12月17日土曜日

残り10本




マストを支えるワイヤーを1本ずつスプライスしながら作っている
荷札が取りつけてあり1本作る度に荷札を新しいステーに付け替えて古いのは巻き取っている
ランニングバックステーの分を計測に入れていなかったのと
失敗しては切り飛ばしたので随分ワイヤーが不足して最発注した
昨日も朝井さんが手伝いに来てくれて
一番太い8ミリワイヤーのシンプル入りアイスプライスをやり終えた
1箇所だがその部分が一番難しい所だった
およそ2/3のワイヤー加工が終わりいよいよスプレッダーの修理の方に頭が向いた
ワイヤー加工をしながら色々考えていた
低粘度エポキシにガラスチップを混ぜたもので修理することにする
今日 先ずは1箇所試してみることにする

2016年12月16日金曜日

オークレット26




三瓶というところに停泊しているオークレット26
スタックバックを新調したいと言うことで三瓶へ採寸に行きました
オークレットという艇種のヨットは初めて見たのですが
横幅が広く26フィートのヨットとは思えない居心地の良い船でした
船内の明かりはベルトになったLEDライトが使われ
明るくて出っ張っていないので邪魔にならず花丸も直ぐにまねる気になりました
どんな船を見ても必ず良い所や工夫が見えるものです
オーナーのセンスや工夫の跡を見るのは参考にもなり楽しいのです
走らせてみないと解りませんが
船の性能が良いか悪いかや走りの個性も色々有ります
出来るだけ違う船にも乗ってみたいと思います

2016年12月14日水曜日

スプライス失敗



ワイヤースプライスを失敗して切り飛ばしたワイヤーを集めた
9箇所分有った
ワイヤーそのものは惜しいとは思わないがこれに使われた時間は何日分になるのだろう
どんな小さい技術でも技術の習得には時間が必要だ
ワイヤースプライスのようなマストを支えるワイヤーを作るというヨットにとって一番と言って良いくらいの技術は
機械に取って代わられる
昔苦労して手に入れた技術も使わないと忘れてしまい伝承者も居なくなる
ヨットに関する沢山の技術がバブル崩壊で日本では失われつつある
日本人がヨットを知ってほんの100年
作る技術も乗る技術もここに来て途絶えそうだ

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2016年12月13日火曜日

工房中が散らかる



床と作業机と万力のあるテーブルと工房中散らかり放題
昨日も朝井さんが手伝いに来てくれてワイヤーのスプライスをする
一番太い8ミリワイヤーのワイヤーループを6本作り
その後マストに通す先端のアイスプライスを2箇所して昨日の仕事は終了
日頃使わない腕や手の筋肉を酷使したので筋肉が悲鳴を上げている
それでもやっと先が見えて来た

計算間違いと何度も失敗しては切り飛ばしたので5ミリワイヤーが不足している事が判明
昨日の8ミリワイヤー分はぴったりの長さだったが
まだやっていない6ミリワイヤー分をやり終えてから不足分を発注する事にする
毎日ワイヤーの仕事だけというのもしんどいので船体の方にもかかろうと思う

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2016年12月12日月曜日

ミズンマストのステー


ミズンマストのステー

荷札を付けた古いステーと同じ長さのステーを作っては荷札を付け替えている
写真は出来上がったミズンマストのアッパーステー
これだけの物を作るのに5時間くらいかかる
いつもは使わない力を入れるので腕が痛くなり筋肉がはっている
今朝は起きだした時に手の平全体が痺れていた
晩酌を長年やっているが酒を飲まないでも充分疲れて眠ることが出来る
というより飲む元気が残っていない
まだミズンマスト分半分くらいしかできていないので
メインマストやバウスプリット分もあり今年いっぱいはワイヤースプライスにかかりそうだ
多分ワイヤースプライスが完璧に出来だした頃この仕事は終わりそうだ
そして又年月が経てば完璧に忘れており最初からやり直しかな

2016年12月10日土曜日

ワイヤーシージング




ワイヤー保護のためと 撚りが戻らないようにワイヤーに細いロープを巻く
硬いカシの木で作った柄の短いハンマーの頭部分を凹ませたような道具を使い
これでもかと言うくらい強くロープをワイヤーに巻き付ける
巻き終わるとワイヤーが硬くなったように感じ曲げにくいが
無理に曲げてデッドアイを固定する
スエージングとターンバックルを使う様になる以前の帆船時代は
ワイヤースエージとデッドアイでマストを支えるワイヤーを作っていた
今更こんな古典的な方法でリギン(マストを支えるワイヤー)を作るヨットは無いだろう

別に古いものへの憧れのようなものでこんな事をするのではない

「花丸」の設計を発注した当時は南太平洋の島々では交通の便も悪く
通信手段もまともではなくヨットは全て何もかも自分で補修が聞くやり方でないと駄目だと思ったからだ

2016年12月9日金曜日

シート類洗濯



「花丸」シート類を洗濯
メインハリヤードやミズンハリヤード
ジブハリヤード2本とミズンステースルハリヤード
それらのセールをコントロールするシート類
そして黄色いベルトはジャックライン
それら全て取り外した物を洗濯した
擦れて危ないなと思うもの刃新品に取り替える
取り替えた古いシート類を舫ロープに使っている船は多いが
「花丸」にはまともな太くて柔らかい舫ロープがあるので古いシートを使う気はない
ワイヤースプライスは肩こり・首の痛み・腕の筋肉の痛み等想像以上に疲れる仕事だ
プロに言わせるとそんなに力を使わなくても出来る仕事だそうだが
12年ものブランクがあり力も衰えている僕にはやっかいな仕事だ

2016年12月8日木曜日

フェンダーカバー



「花丸」には直径270長さ700の大きいフェンダーが8個ある
それらのフェンダーは収納箇所がないので常に両舷4個ずつぶら下げたままだ
上側は普通にライフラインに結びつけているが
フェンダー下側は隣同士を結びつけたラインを船尾まで伸ばし
船尾のラインを引っ張ると一気に4個のフェンダーが横に持ち上がるようにしてある
入港時には船尾に引きつけていたラインを外せば一気に4個のフェンダーをぶら下げた状態になる
そのフェンダーカバーを古いセールカバーを切って真澄人君に作ってもらった

家にあるミシンで縫うためには特別大きな針と紫外線に強い糸と交換してから縫い始めるそうだ
オリジナルジュエリーを作っている彼はとても器用にヨットでも色々な仕事をこなす

2016年12月6日火曜日

グロメット加工



昨日はグロメット加工の修正をした
やっと一番細い5ミリワイヤーのグロメット加工が完成し
シンブルとデッドアイを固定する事が出来た
出来る様になれば簡単な技術だと思うが
出来ない時は何が何だか解らず苦労した
次はアイスプライス
これはグロメット加工より数倍手強い
一番細くて柔らかい5ミリワイヤーからやっていこうと思う
シンブルを入れたアイスプライスを10箇所作る必要がある

2016年12月5日月曜日

ワイヤーのアイスプライス


ワイヤーのアイスプライス

昨日は日曜日だというのに一日中ワイヤースプライス
一日かかって1箇所も出来なかった
12年前にやった時も全てのワイヤースプライスとグロメット加工をするのに1ヶ月ほどかかった事を思い出した
ワイヤー加工のプロに長い電話をして何所が悪いのか聞こうとするが
1つずつそれは違うという所が解っていっても見えていないので電話で教えてもらうのは非常に難しい
YouTubeで調べてもそれぞれやり方が1つずつ違いこんがらがってくるだけだ
やりかけては失敗しワイヤーがキンクして何がなにやら解らなくなりワイヤーをカット
カットしたワイヤーアイスプライスの残骸が4つ
夕方19:00まで頑張ったがついに完成しなかった
肩が張り首が痛くなりせっかくの日曜日が過ぎ去った
自分のヨットを直すのはアマチュアの楽しみとしてやらないといけないと思っているのに
昨日は楽しくもなく疲れたばかりだった

2016年12月4日日曜日

デッドアイ下側を固定するワイヤーループ



グロメット加工というのだそうですが
ワイヤーをループの長さの8倍ほどでカットしておいて
素線をほぐし6本のねじれた素線と1本の真っ直ぐの素線に分ける
ねじれた素線を編み込んでいってループワイヤーを作る
6回までの巻きはぐるぐる回すだけで勝手に出来ていくのだが
最後の7巻き目は写真右下のステンレススパイキを使って無理やりねじ込むことになる
このグロメット加工されたワイヤーでデッドアイとシンブルを固定する

シンブルはデッキのチェーンプレートとシャックルで連結し
デッドアイはマストを支えるワイヤー締め付けに使われる
12年前の仕事なのでやり方を完全に忘れており
横浜在住ワイヤー加工のプロの友人にやり方をメールで送ってもらった

2016年12月3日土曜日

デッドアイ36個




「花丸」には大小36個のデッドアイがある
2つ一組でターンバックルの代わりにワイヤーを張る役目を果たす
写真下側の4個は既に補強と保護の役目を果たす細いロープを取り外した状態
上下のデッドアイが一組になりそれぞれに3個ある穴に1本のロープを通して締め上げる
けっこう良く締まりきちんとマストを支える役目を果たす
古い昔の帆船などに使われたやり方です
写真左下の古いデッドアイの端にヒビが入っていたので
12年前に予備として作っておいた新しい物と入れ替える予定です
昨日はアンカレッジ・マリーナで船底塗料はぎの仕事をしたのですが
カメラを忘れて行っていたので写真はデッドアイの写真にした

海の広場を久々に更新しました
左上海の広場最新の更新からお入り下さい

2016年12月2日金曜日

デッドアイ

デッドアイ

「花丸」ではターンバックルの代わりにデッドアイを使ってステーを締め込んでいる
欅でできており作ってすぐに油に漬けて3日間油の温度を上げて木の中の空気と油を入れ替えた
油でコテコテなので雨などで真水に触れても腐ることはなかった
力のかかり具合によって大きさを変えフォア−ステーには特大のデッドアイ
サイドステーには中間の大きさそしてミズンマストのステーを締める為には小さいデッドアイを使っている
沢山ある中で3個が割れたり変形したりした
ワイヤーを取り外して見ないとハッキリは解らないが問題のないものはそのまま使うつもりだ
今からは工房の片付けもおおかた終わったので
晴れた昼間は船体の補修仕事
雨の日や寒くなる夕暮れからは工房でステーワイヤーを交換する仕事をする
昨日は久々に布団乾燥機を使って腐ったバウスプリットの補修材接着をした

2016年12月1日木曜日

スプレッダー



一番奥の反りがあるのがメインマストスプレッダー
薄いスプルース材を積層して作ってある
中央に有る合板のレーダーアンテナ固定台が付いているのがミズンマストの前側スプレッダー2本で
手前にある2本はミズンマスト後ろ側スプレッダー2本
どれも金具が付いている部分とその金具取付の為にボルトを通した部分が腐っている
木に接した金属が温度差で木の中の水分を集めては金属の周りの木に染みこませる
そして金属の周りの木が腐る
木が腐る原因は木の豊富な栄養とバクテリアと真水です
それは解っているが木に止めたボルトを木と接触させないようにすると言うのは至難の技です
さてこれらのスプルース材が腐った部分をどうやって修復するか考え中
12年経ったヨットの木造マストは点検して整備するのが当たり前なのでしょう
マストを支えるワイヤー類も交換が当然であちこちささくれて素線が切れている部分がある

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自分の写真
ヨット屋です ヨットを造ったり乗ったりします http://www2.odn.ne.jp/~ikegawa-yacht/