2013年11月30日土曜日

クォーターバース床


左舷クォーターバース床の高さをレーザー水準器で設定
レーザーはどんなに凸凹でも床面を出す事が出来るので便利です
但し船を水平に据えておく必要があります
この光に合わせて墨付けをし床材を支え物入れの仕切りとなる横方向の合板を立てます
その合板の上にかかる様に床板を分割して作ります
昨日は床板下の仕切り板を作るまででした
コクピットの左舷角から降ろしたエンジンルームの仕切りとなる合板には
最初にエンジンルームに潜り込むための蓋を作ってから止めつけることになります
シャフトを通したり排気経路を確保したりエンジンに付随する仕事が全て終わってから止めつけます
この写真の左に見えているエンジンルーム仕切り板を完全に固定するときは
ほとんどのエンジン取りつけ仕事が終わる寸前です

2013年11月29日金曜日

エンジン関係の部品発注


昨日から大風が吹き寒かったので
いよいよぎりぎりまで引き延ばしていたエンジン部品を拾い出し発注する
エンジンへのバッテリースイッチ
PSSシール
シャフトブラケットとカットラスベアリング
排気のウォーターカットと強力ホースバンド・排気口
エンジンコントロールレバー・クラッチワイヤー・アクセルワイヤー
燃料タンク・給油口・燃料センサー・油水分離器
冷却水キングストン・海水濾し器
それらに付属する小さい部品など出来る限りの物を発注
きっと漏れ落ちもあるだろう

昨日手を動かしたのは入り口階段のチーク張りをトリミングしてシーカフレックスを入れる為のマスキングだけだった

2013年11月28日木曜日

プロペラシャフトの長さを決める


PUKARIにインボードエンジンを積み込む為にエンジンベットから水平に糸を張る
カップリングの位置をとり船体穴を通してラダーの手前に立てた棒まで糸を延ばす
それぞれ見える部分の長さを測り合計を出してフェザーリングプロペラの位置を決めシャフトの長さを決めた
決して簡単なものではなかったがこれを間違うとまたシャフトを作り直さないといけない事になるので
慎重に何度も測り直しエンジン側カットラスベアリング入りのスターンパイプの長さも決定した
昨日大阪高沢製作所に発注したが4日ほどかかるそうだ
その間にエンジンカバーやその他のエンジンに付随する部品取り付けの事をやっておく

2013年11月27日水曜日

エンジンを船内に納品


PUKARIにヤンマー2YM15という2気筒ディーゼルエンジンを積み込む
クレーンを呼ばないでヤンマーのユニック車で船内まで納品してもらった

前のモデル2GMエンジンよりも随分と小さいなと感じる

いよいよエンジンの据え付けだがその前にシャフトや管導材やプロペラをセットする必要がある
それにエンジンのたくさんの付属品をどこにどのように取り付けるかも決めておかないといけない

2013年11月20日水曜日

直立ステム


ヨットのスピードは水線長で決まります
水線長をなるべく長く取る為に船首が直立しているレーサーは最近の船です

PUKARIは28年も前に進水した船だそうですが直立ステムになっています
勿論船尾もぎりぎりまで水線長ですから
23.5フィート(1フィートはおよそ30センチ)そのままが水線長になります
√23.5×1.2~1.3が水線長速度
つまり6ノットくらいがPUKARIの一番抵抗なく出せる速度です
それを超えるといくら前進する力を与えても大きな波を作るだけとなります
ある一定の所を超えるとプレーニングという滑走状態に入ります
そうなればモーターボートの様に海面を滑りますが
バラストも重く水中深く・ラダーも大きいヨットにとっては非常に不安定な状態です
毎日朝夕オズモシスの水洗いをしている

船内工事にかかるつもりです
エンジンに付随する部品を拾い出しています
燃料や・プロペラや・冷却水など沢山有るものです

2013年11月19日火曜日

船台当たり部分をずらす


船台当たり部分オズモシス対策が出来ないので
クレーンの下に運んで釣り上げずらしてもらう
朝夕の全面水洗いも欠かさない
オズモシスが船穀の深い部分まで浸入した部分を削り取ると
どうもスプレーアップでFRP積層をしたようだと感じる
28年前に既にヨーロッパではヨットもスプレーアップで造っていたようだ
日本でも現在ではメーカー製の漁船やモーターボートは殆どスプレーアップで造っている

2013年11月18日月曜日

オズモシス対策


現在出来ている船底のオズモシスをサンディングで擦り落とし
毎朝夕真水で船底を洗っては乾かすと言うことを繰り返した後

ブリスターフィラーとエポキシウォータータイトを使いオズモシスの跡を埋めます
綺麗にサンディングして面を出した後
インタープロテクトという水線下で防水プライマーとして使うエポキシを
硬化させてはサンディングを繰り返しながら塗り重ねます
そして最後に左に写っているシージェットの白色船底塗料を塗ります
シージェットがPUKARIを係船しているマリーナでは良く効くそうです
船底塗料は値段ではなく周りの船を見て一番よく使われているものを塗ると良いでしょう
港によって何を使うのが良いか違います

2013年11月17日日曜日

エンジンベット二つ目積層

エンジンベット二つ目積層
最初の物が巧く脱型出来て簡易モールドが壊れなかったので
そのまま離型処理をしてゲルコートを塗り
昨日朝夕二回に分けて積層を終えた
昼間はアンカレッジ・マリーナで船底バラスト付け根部分と
いよいよ船内コクピット下の苦しい部分をサンディング
集塵装置で吸い出してもガラスの粉が舞いとんでもなく非人間的な仕事となる
ヨットが好きだからこんな仕事もやるがこればかり続いたら軟弱な僕は直ぐにギブアップだろう
船外機に続き不用になる入口階段も綺麗だったのでリップルタウンで売りに出した

エンジンは半分後ろがコクピットの下に潜った感じになり
前半分はエンジンカバーの為の防音ケーズを作って覆う
そのケースにコンパニオンウエー入口の階段を設置する

2013年11月16日土曜日

エンジンラバーマウント交換


ヤマハ28Cの交換し終えたラバーマウント
右が船首で左が船尾シャフト側
取り外したラバーマウント後ろ2つはゴムと金属部分が剥がれかけていました

特に左足のエンジン止め付けボルトは錆び付いてナットが途中で全く動かなくなるので
ボルトを金ノコで切断して取り外しました
新しいラバーマウントに取り替えてエンジンとプロペラシャフトカップリングの芯出し後留め付けた
ラバーマウントを交換してもエンジンをかけると振動が酷いのは
プロペラシャフトを支えるエンジン側のカットラスベアリング(支面材)が磨り減っているからでしょう
PSSシーリングを採用しているのでそれも取り外し
管導材の内径とシャフトの直径を測り支面材を発注する必要があります
プロペラシャフトブラケットの方のカットラスベアリングは簡単なので時々取り替えますが
エンジン側の見えない部分に取り付けてあるベアリングはなかなか取り替える機会がありません

2013年11月15日金曜日

エンジンベット積層


PUKARIのエンジンベットを積層
ガラスマットとロービングクロスを裁断しておいて
5層ずつ2回に分けて積層する
あまり一度に積層すると発熱して色が変わり強度が落ちる
凹んだところがあるものは硬化時に揮発するスチレンモノマーという空気より重い気体が
凹んだところに溜まり何時までも硬化しなくなるので
扇風機を当ててスチレンモノマーを吹き飛ばす
昨日は朝夕5層ずつの積層でやっと1つの船台が出来た
これを脱型してさらに離型処理をしゲルコートを塗布してもう一方の船台の積層にかかる
今日は八幡浜へ出張

エンジンをエンジンベットに固定してあるラバーマウントという4本の足がへたってきたのを交換です
新しく交換するとエンジン芯出しもやり直します
2GMというヤンマーのエンジンですが前の2足と後ろ側の2足は部品の品番が違います
見たところ全く同じに見えますがよく聞いてみると前後でゴムの堅さが違うのだそうです

2013年11月14日木曜日

エンジンベット積層準備


PUKARIのエンジンベットを積層する準備が出来た
エンジンベットの型を離型処理して
ゲルコートを塗り扇風機を当てて硬化時に揮発するスチレンモノマーが底に溜まらない様にする
そしてガラスマットやロービングクロスを型通りに切った
今日から少しずつ積層にかかる
左舷バラストも全面をガラスコーティングして剥離して浮いた部分を削り取り
今日は積層をやり直すことにした
注文しているフェザーリングプロペラが来たら
プロペラシャフトとプロペラを高澤製作所というプロペラ専門の所に送り
カップリング・管導材・シャフトブラケット・フェザーリングプロペラが一体になる様に加工してもらう
それらとエンジンが一直線になる様に糸を引いて据え付ける

2013年11月13日水曜日

船底水洗い


PUKARIずっと上を向いての船底サンディングで
腰が痛くなり昨日は休み
朝夕船底に水をかけては乾かすと言う事をしばらく繰り返す
真横から見るとよく解るがベネトー235ってサバニ船型か?

横山さんが良く言われていたサバニ船型の一番の特徴は
船を3等分して前から2/3の所が一番深い
正にPUKARIはそうなっている
きっと素直な走りをする船なのだろう

船内配置も28年も前の船とは思えない考えられた作りだ

2013年11月12日火曜日

バラストの積層


PUKARI船底全面をサンディングし終えた
今日から朝夕水をかけて乾かす
完全に乾いたら大きいオズモシスの痕をエポキシで修理しておいてから
インタープロテクトを施工することになる
バラスト部分下の方に叩いてみると音が違う部分が有り
カットサンダーで切れ目を入れたが水は出てこなかった

剥離しているのは確かなのでこの部分は剥がして張り替える事にする
真冬になる前に外部の船底仕事は終えたいものだ

2013年11月11日月曜日

エンジンベット型


PUKARIのエンジン据え付け部分からシャフト・プロペラまでを型取りしたマイラー紙から
エンジンベット部分をさらに型取りし
ポリ合板でエンジンベットの雌型を作った
パテを入れたR部分の整形と離型処理が必要だが型自体はあっという間に出来上がった
考えながらこんな小さい型の木工はなかなかおもしろい仕事だ
華奢な型なのでそのまま矢を入れたりハンマーでショックを与えると直ぐに壊れそうだ
エンジンベットは左右2つ必要なので二度積層して脱型する必要がある
それでこの型の底の部分を12ミリ合板で補強して
エアーノックを取り付けエアーの力で一気に製品を浮き上がらせて脱型する事にした

2013年11月10日日曜日

船底塗料剥がし


リムーバーとスクレーパーで大まかに船底塗料の青色を剥がしておいて
後はパッドサンダー60#で擦り落とす
一昨日昼までゴーグルをしないでサンディングをしたので目が痛くてたまらなくなり
昨日は完全防備で望んだ
それでもマスクとゴーグルが顔に当たっている所や
顔が出ている部分が船底塗料の青色に染まり
ひりひりと痛くてたまらない
船底塗料は海草やフジツボのような海中生物を寄せ付けないだけあり
人間にも酷く悪い物のようだ
顔がヒリヒリ痛くて眠ってから3時間ほどで目が覚めてしまった
今日は日曜日で休むので眠くなるまでパソコンに向かう

船底塗料の青色部分は昨日夕方までに全部落とし終えたので
月曜日からは楽になるだろう
「海の広場」を更新しました
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2013年11月9日土曜日

オズモシス


上に有る緑色の部分がブートトップライン
その下に2センチくらいの白い部分が有り
その下が船底塗料部分
水に浸かっていたのは5センチくらい下のブツブツが出来た当たりから下だ
教科書に載っているようなオズモシスの始まりが船体全体に見られる

海に浮かべて28年だそうだが既に大きく成長し直径が5センチメートルくらいの物もある
つぶすととんでもなく臭い臭いの液体が吹き出てくる
ゲルコートの膜が浸透膜となり濃度の濃い積層面の内側まで海水を引き込んで
長期間海水とプラスチック樹脂が混ざり腐って異臭を放つ液体になる
船体船底部分が遠からずオズモシスだらけになるのは見えているので大修理をすることになった
昨日は上を向いてのサンディングで船底全体の1/4くらい落とした
大きく成長したブリスターはバラスト上部に集中している

2013年11月8日金曜日

塗り


スカンピの修理木部最終塗り仕上げ
一昨日塗った時の写真です
昨日は朝から昼過ぎまで大粒の雨が降ったり止んだりで仕事は中止
車のオイル交換を済ませた後
真君と真澄人君と僕の三人で父の所へ行き久しぶりに近くの桜の湯という温泉へ行った
帰ったら半年ぶりに友人の越智さんが訪ねてきて一緒にビールを飲んだ

2013年11月7日木曜日

PUKARI船外機


リップルタウンという船専門の中古艇市場に
「PUKARI」で必要が無くなった船外機関係の物を出品して売ることになる
http://chukotei.jp/cgi/index-p.shtml
一応写真を撮り載せてみた
2サイクル8馬力内蔵発電機がありウルトラロングの足を持つ船外機
中古艇売買も新艇さえも扱っている
ヤフーオークションや楽天市場のように売り買いのマージンが必要ないので
初めての人もプロも沢山の船関係者が利用するサイトになったリップルタウン
オークションのように面倒が無くて直接買いたい人と連絡が取れるのが良い
時々途中に挟まれる宣伝広告で収入を得ているのだろう
最初にこの仕組みを考えた人は偉い

2013年11月6日水曜日

船台完成


ドブ付け亜鉛メッキのしっかりした船台が完成しました
車輪も余裕を持ってちゃんとした物を使ったのでスムーズに動きます
後は準備しているバラスト受けと船体当たりの木を取り付ければ船を載せ替えます
随分重心が下がって安定するし乗り降りが簡単で作業も楽になります

2013年11月5日火曜日

二人で帆走


久しぶりに連れ合いと「花丸」に乗り下蒲刈島広島県民の浜へ

自転車を組み立て二人で知り合いが1年前にオープンした花美月と言うレストランへ行き
その後風呂に入って帰ってきたところ
海の駅の桟橋で釣りに来ていた若いファミリーの奥さんに写真を撮ってもらった
長年使って来た防水カメラがだめになったので
新しく買った防水ムービーで写真を撮った
帰りは強風になり一時艇速が12ノットを超えたりもして恐ろしい思いをした
追っ手の風は早めの縮帆が大切
ジブシートを持ちきれず左手の指4本に火傷を負った
船内の皿は棚から飛び出してくるし瀬戸内海でも油断禁物です

2013年11月4日月曜日

船台船体当たり


船台の船体に当たる部分は型取りをして木で作った
凹面なのでハンドプレーナーを真っ直ぐにかける事が出来ず
斜めに少しずつ落として船体に当たる部分を作った
上の二本が船尾に当たる物で下が船首側
これをC型鋼の中にはめ込み船体との間にはクッション材を入れる
なかなか良いクッション材が見つからない
発泡率が少なくて硬くて紫外線に強い物を探し中

2013年11月3日日曜日

船台車輪


船台の車輪は後ろの二つは固定で前側は自在の車輪を使う
ウレタンのタイヤがついており結構な重量に耐える
船の重量に比べ車輪の耐荷重が不足だと無理をしてウレタンタイヤが引きちぎれる
この車輪は一個が950キロに耐える
4個で3.8トン×0.8=3.04トンと言うのが安全荷重
「葉」は3トンなのでこの車輪で良いことになる

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ヨット屋です ヨットを造ったり乗ったりします http://www2.odn.ne.jp/~ikegawa-yacht/