2012年12月31日月曜日

細部の磨き



昨日は「瀬戸壱丸」の細部を磨きました
エアーのベビーサンダーとノミを使い細かい部分まで磨きます
後は手でサンドペーパーを持って磨くしか有りません
シアー材の下は合板ですが合板の木口には無垢の檜が入れてあり殆ど腐っていません
良い施工がしてあります
船体は温かい手でなでると凹凸がはっきりと解ります
野中さんはボードサンディングで綺麗なフェアーラインを作る事がどれほどしんどいか知っています
だからボードサンディングはやらなくても良いから多少凹凸が有っても10年持つ塗りをと言います
僕も自分の船はそれで良いと思います

一応青色チョークで碁盤の目を引きエアーストレートサンダーで粗く凹凸を探り
あまりに酷い部分は修正するつもりです

岩手県の今は80歳を超えるヨット大工の棟梁 小成さんが言っていましたが
10年おきに新艇から3回フェアーリングをすると木も落ち着いてあまり動かなくなるという事です
昔の木造ヨットも20年くらいは充分保っていたと言う事でしょう
僕の「花丸」は本物のウエスト工法の船です
手入れさえすれば50年から100年は保つでしょう
僕の長男 真澄人君が乗る事が出来るように訓練中です

2012年12月30日日曜日

フェザーリングプロペラ



「花丸」は最初固定2翼のプロペラだった

ところが水と空気の密度がおよそ800倍だというのを知って
パワーがセールで掴んだ風の力だけでスピードの遅いヨットには
固定翼はエンジンを使わない時の抵抗になってだめだと思った

レース艇でなくクルージングヨットこそ毎日セーリングだから抵抗は減らさないといけない
どんな初心セーラーでもプロペラ面積を800倍したような(僕の花丸の最初の固定翼で30平方メートル)
面積の抵抗を風上に向けて押し立ててセーリングをしようなどとは思わないはずだ

殆どの人が水中だから見えないので固定翼で満足してそんなものだと思っている
そこで今「花丸」はフォールディングプロペラという使わない時は後ろ向きに折りたためるプロペラを付けている
特に微速のセーリングは格段に早くなった

フォールディングプロペラはプロペラ自体を重くして推進軸の回転から遠心力でプロペラを開くようになっており
前進の時は丁度良いところまで開いてガツンと角度が決まりプロペラの前向き傾斜が止まる

それで前進は固定翼と殆ど変わらない力を持つが
後進は遠心力だけで開いており回転させるとプロペラが閉じる方向に力がかかる
そこで思い切りエンジンを吹かして回転をあげて遠心力の方がプロペラを閉じる力より勝るまで回転をあげる事になる

それでも後進は固定翼ほど頼りにはならない
先日 佐柳島(さなぎじま)の港の中で強風にあおられ船首が堤防に押しつけられそうになる恐怖を味わった
後進で3500回転以上エンジンを回したが風の力が強くだんだん堤防に寄せられた
今度は高価だが前進も後進も翼が反転して固定され同じようにパワーの出るフェーザーリングプロペラを採用する事にした
ダイヤ430ミリメートル・ピッチは船によりエンジンによりセットして設定できる
30°から2°刻みで0°までのピッチに変えられる
ボスの部分を今のシャフトに合うように加工して 止めナットもネジを切り直さねばならない
さて「瀬戸壱丸」の仕事が終わったら取り付けてみよう

何度か上架してフェザーリングプロペラの角度を設定し直せば
エンジンとプロペラと船型がマッチした最高のスピードが得られるはずです

「花丸」は32フィートで3GMエンジンなのに6.5ノットはあまりにも遅すぎです
「瀬戸壱丸」は最高速度7,5ノットだそうです
「瀬戸壱丸」はGORIというメーカーの最高のフォールディングプロペラを採用しています

2012年12月29日土曜日

腐っていた箇所



ドッグハウス右舷前角
デッキやドッグハウスコーミングの合板は9ミリ
ドッグハウス天井はなぜか6ミリ合板という指定だったそうだ
この写真の右角天井板6ミリ合板が30×60くらいの範囲で完全に下まで腐っていた
船全体でここだけだから大したことはないと言えば大したことはない
6ミリ合板を9ミリにするとドッグハウス全体でいくら重くなると言うのか
ここは是非とも9ミリ合板を使いたかった部分だ

デッキビームががっちりと固定されているのに6ミリ合板部分が踏むと動くので
デッキビーム部分全体の塗りにヒビが入り下の合板に真水が染みた跡がある
本当に腐った部分はみんな取り除きエポキシパテで埋めてからライニングをやり直し
その上にインタープロテクトとウレタン塗りをする
次の10年は何もしなくても保つ様な塗りを目指す
久しぶりに「海の広場」を更新しました

2012年12月28日金曜日

右舷船尾



何時もは差し板を入れて居るがオープントランサムの船尾
左舷船尾には「瀬戸壱丸」の船名があり部品などは何も付いていない

右舷船尾にはアンカーホルダーや排気ホース出口や測深計が付いている

測深計は1つでも船体に穴を開けるのは嫌だとの 野中さんのこだわりで
停泊中はトランサムに沿わせて跳ね上げてある
使う時は半回転して水中に入れて使う

今回は船体全体の塗り直しなので取り外す事が出来る部品はみんな取り外してもらう事にした
そうする事で随分手間が省ける
どうしても取り外す事が面倒な部品はマスキングして周りの磨きや塗りをする事になる

2012年12月27日木曜日

コクピット



工房一番奥にある吹き付け用の集塵シャワーを稼働させながらサンディング
ダブルアクションの一番大きいエアーサンダー40#と
ディスクグラインダーに14#の刃をつけて磨く

サーフェースマットを低粘度エポキシでコーティングしてあるが
経年変化でヒビが入ったところは雨水が下の木に到達している

そのままにしておくと真水と木材にバクテリアが繁殖して木を腐らせる

今までよくぞ合板が腐らなかったものだ
流石オランダ製の造船用に作られた合板だ

日本の合板の様にかつらむきではなく突き板を貼り合わせた合板で木の目が混んでいる
接着材はフェノールを使っている
大抵は合板の一層目で真水はくい止められている
昨日は7時間ずっとサンディングで工房中粉だらけになった

2012年12月26日水曜日

ドッグハウス



ドッグハウス天井にもヒビが入り雨水が直接合板に触れている部分があった
ビームが入っている部分に沿ってヒビが多い

1箇所だけ右前隅に3センチ角くらい合板が下まで腐っている部分を見つける
後は殆ど合板一層目が雨に濡れて黒く変色し今から腐り始める手前の状態

野中さんのしっかりした施工と普段のメンテナンスが
16年経っても木造艇をここまでしっかりしたまま保たせた

昔の木造艇は木と水を遮断するという考え方がないので
よほど毎年お金をかけて手入れをしていないとここまでは保たない

「竜王」や「天城」のような45年以上も保った古い木造船は
おそらくもう一艇船を作る事が出来るくらいメンテナンスにお金がかかっているだろう

2012年12月25日火曜日

船首デッキ



「瀬戸壱丸」船首デッキの塗りにヒビが入っているのをサンディング
雨水がデッキ合板に染みこんで黒くなっている部分が沢山有る
それ以上に表面が腐って合板2層目まで水が染みこんで腐りが始まっている所も有る
出来上がって16年が経過すると言うが
野中さんはよく手入れをする人なのでここまで保ったのだろう
強度的に問題だという箇所は今まで発見できていない
これからデッキを乾かせてガラスクロスをエポキシコーティングするつもり
ダイニールクロスという手もあるが似たようなものだろう
今日はドッグハウスやコクピットのサンディングに邪魔になる部品を取り外す

チーク部分の塗りは野中さんが自分でやると言うので
「ゴールドスパー」と言う一液性で本物のニスを注文した

2012年12月24日月曜日

足場組み



「瀬戸壱丸」を中央に据え直し
中二階の床と同じ高さで足場板を回す

船尾部分も天井から吊って重なった足場板を木ネジ止め
船の回りを歩いて回れるようにする
これで仕事が随分楽に早くなる
エアーストレートサンダーでサンディングを始める
左舷はあまり傷んでいないが右舷が西日が当たる向きだったそうで
塗装も剥げた部分が多くガタガタになっている

野中さんが来てマストのグルーブ穴にニスを塗った

野中さんは実に色々工夫をする人で
グルーブ内にスポンジを滑らせ
そのスポンジにグルーブ隙間からウレタンクリヤーを供給すると言うやり方で塗っていた
普通は一度木造マストを作るとグルーブ内は塗りをあきらめるものだ

2012年12月23日日曜日

瀬戸壱丸



鳴門の出張仕事も21日で一応終わった
昨日は工房で出張工具類を整備片付け

「瀬戸壱丸」を工房中二階の床隙間の中央へ移動
船台ごと吊り上げておいて船台のキャスターを取り外し
船全体の高さを低い位置に据え直す
マストも西側にあったのを工房の扉を開いて外に出し東側に入れ替える
これで少しは余裕が出来て塗りの仕事も楽になるだろう

今日は昼頃まで凪ぎだそうなので
「花丸」を出港させてエンジンでその辺りを走り船底を洗うつもりだ
毎週出港させて居れば一年くらいは船底には何も着かない

現在「花丸」の巡航速度はエンジン2600回転で6.5ノット
「瀬戸壱丸」は28フィートで7,5ノットだそうですから
「花丸」はもう少し出るはずなのでプロペラの交換を考えている

2012年12月22日土曜日

クロスカットソー



クロスカットソーは今回のチークデッキ合わせ仕事で
シームの巾を切るのに大活躍した

家の大工仕事では持ち運べるこの手の丸鋸をよく見るが
船関係では狭いのが原因か殆どの場合ジグソーを使う

今度の仕事のように長物の木口カットが沢山有るような仕事だと大活躍する
その切った材どうしの木口接合面に4ミリのシーム隙間を入れるなどノミでやるのは難しいが
クロスカットソーを使えば簡単な仕事だ

ホテルからパソコンでネット注文したので今日か明日には手に入るはず
最高級のジクソーを今までに5台・軽いのを2台も買った
優に二台はクロスカットソーが買える値段だ

工房でやる仕事で今までクロスカットソーを思いつかなかったのは不思議だ

2012年12月21日金曜日

チーク材接着



昨日雨の中仮取り付けしたチーク天板

濡れているチーク材を乾かせるためにエアコンルームに入れておいて
シーカフレックス接着をするものから接着面の脱脂

立ち面から接着を始め
天板一番外側の一枚を接着して終了

昨日は久しぶりの快晴で仕事がはかどった

今日は昼からどうも雨のようだ
上手く行けば天板の残りをみんな昼までに接着出来るかもしれない

もし出来なければ出直しか
僕にとって高速道路の運転で徳島まで走るというのが一番しんどい仕事だ

2012年12月20日木曜日

船尾コーミング天板



徳島のモーターボート船尾コーミングチーク張り替えの仕事

昨日も一昨日も雨だったが遊んでいるわけにもいかず
雨の中チーク板を仮止めしていく

チーク材は水に濡れても殆ど水を吸わないので晴れたら直ぐに乾く

雨でも仕事を進めておけば次に晴れた日に一気にシーカフレックスの接着ができる

コーミング立ち面の巾広チークが一番先に接着する木なので
昨日はエアコンルームに入れて帰った

もし今日晴れなら接着は一気に進む

それにしても鳴門の渦潮近くでは他の所と天気が全く違う
狭い海峡だから一気に海面の湿気を含んだ空気が上空に押し上げられ冷えて雲が発生し
回りは晴れていても鳴門近辺だけが雨という事が多いと聞いた

今日は晴れると良いなあ・・・

2012年12月19日水曜日

瀬戸壱丸



徳島のモーターボート船尾コーミングチーク張り替えの仕事は
吹きさらしで寒い中大分進みましたが写真を撮るのを忘れました

気になる工房の「瀬戸壱丸」の写真を見て考えます

野中さんが磨いているマストの塗りが終わったら
船体を工房の中央に寄せます
スタンションやパルピットや換気用のベンチレーターカバーが
天井ぎりぎりなので船を中央に持ってきたら船台のキャスターを取り外します

デッキの磨きや塗りの工事をするには二階床との距離が少なく
今のままだと仕事をする体勢が悪くなりそうです

今まで進水して16年よく塗りが保ったものです
今から10年は保つような塗りをと依頼されましたが
僕の花丸もデッキは6年目くらいに塗り替えています

果たして10年保つ塗りとはどうすればよいのでしょう

まめに手入れをする人なのですがデッキは僕の花丸より酷い状態で
あちこちに合板が直接見えている部分があります


オランダ製のブランゼル合板だからまだ強度を保っていますが
日本の耐水合板で作っていたらとっくに腐っていると思います

チークでニス塗りの部分はオーナーが自分でやると言います
花丸のように何もかも白く塗って紫外線を遮るのが手をかけないで一番長持ちさせる方法です

価値観の問題ですがチークニス塗りを毎年のように繰り返さないといけないと言うのが
そこに価値を見いださない僕にとっては苦痛以外の何物でもありません

お金をかけるか労力をかけるかチーク材のニス塗りをキープするのは大変な事です

2012年12月18日火曜日

出張工具



昨日は高速道路を徳島県鳴門市まで走って出張工事

モーターボートのコーミングに張ってあったチーク天板の張り替え工事です

今回の工具はたったこれだけで特殊な物は有りません
先の5日間で殆どの木取りや材料加工は終わったので
今回はそれらのチーク板を現場で合わせながら取り付けです

シーカフレックスというチーク材を接着するための特殊な接着材を使いますが
今までのやり方が木ネジ併用なのでそちらの方の手間もかかります

一定の深さに木ネジを沈めるツバ付きの木栓キリを作りました
今日晴れたらコーミング内側の板から取り付け始めます

2012年12月17日月曜日

接着と塗り



「どんぐり7」の棚板と小さな倚子の材料を接着して塗る

塗りはウレタンクリヤーで硬化剤は真冬用の超速乾
シンナーも真冬用を使った

今日から又徳島県鳴門市へ出張
チーク材を止める木ネジをねじ込むための木工ギリを加工したり
曲線部分の目地を綺麗に取るためのルーター治具を用意したり
今度は仕上げまでやるので頭の中で何度も手順を確認

松山市内の混雑を避けるために少し早く出発しよう

2012年12月16日日曜日

磨き&接着



土日は雨という天気予報なので徳島の仕事はストップして松山へ
やりかけて放ったらかしになっていた「どんぐり7」の棚と低い座席
材料をサンディングして接着

不足部分のマホガニー桟木を作る

接着はエポキシではなくシーカフレックスにした
あまり力がかからないような場所だというのと
気温が低すぎてエポキシ接着には向かないから
今日はもう片面の桟木を接着して組み立てる事ができる状態になったら
ウレタンクリヤーの塗りにかかる

2012年12月15日土曜日

シーム部ミゾ切り



ミゾ切りカッターに治具を付けたもので
船尾コーミング天板に使うチーク材の端に
4ミリ巾・深さ6ミリのミゾを掘る
作業テーブルの角にクランプで固定しておいては
ミゾ切りカッターを走らせ
クランプをずらして出来なかった部分も仕上げ次の板にかかる

切り込み深さや巾をセットするのに気を使うくらいで後は流れ作業
とてもじゃないがルーターなどではやって居れないスピードで仕上がる
土日は雨という天気予報なので昨夜仕事が終わってから家に帰っています
忘れた工具を取りに帰る意味でも休憩の意味でも今度の雨は恵みの雨です
日曜日には花丸のエンジンもかけに行こうと思って居ます

2012年12月14日金曜日

木栓作り



ボール盤と木栓キリを使って500個の木栓を作る

僕が持っている日本製の木栓キリ4種類とオーストラリア製の2種類の内から
今回の船に使って居る木栓サイズに一番近い物を選ぶと
10ミリサイズが一番近かった

チークを切り出した木っ端の中から目の混んだ良い木を選んで
セットしたボール盤で同じサイズまで切り込むようにして
並んだ木栓を指で取り外す
500個というのは大変な量の木栓です
他には船尾コーミング天板のシーカフレックスのシームを切り込む
75ミリ巾の板の端を4ミリ巾深さ6ミリにミゾキリカッターを使って切り込む

現場合わせでコーナー材を合わせようとしたがベルトサンダーの粗目ベルトが無くて
今日ベルトを買ってきてもらって合わせる事になった

2012年12月13日木曜日

チーク材を粉砕



昨日は朝からアラレが降った寒い一日だった
コーナーの型取りをして型に合わせてチーク材を切り抜いた
風が強くて型紙を風に飛ばされるというアクシデントも有ったが
何とか材料を粗取りする事が出来た
今日はシーカフレックスを入れるミゾを掘ったり
チーク材を船体に留め付ける木ネジ頭を埋める為の木栓を作ったり
下準備をすることになる
写真は一昨日の物
昨日はカメラをホテルに忘れていた

2012年12月12日水曜日

ミゾキリカッター



徳島鳴門市の出張工事

モーターボート船尾のコーミング天板チークを取り外す
と言ってもシーカフレックスでしっかりくっついているので
ノミではつったりルーターで削り取ったり
極めつけはミゾキリカッターだった

丸鋸の精度の良いしっかりした定盤が付いたようなカッターで
チップソーの刃が曲がって取り付けてあり
曲角度を自由に調整してミゾの巾を決める
深さは刃の出を調整できる優れもの
これを使ってチークを21ミリ巾で深さは調整しながら粉砕していった

結構な肉体労働だったのであちこちの筋肉が痛い
途中で次に新しく接着するチークの木取りをどうするかという相談なども挟みながら
だんだん先が見えて来た

昨日で全てのチークを取り払ったが本来ならここからが僕の出番だろう
今日からいよいよチークの木取りにかかる

2012年12月11日火曜日

「瀬戸壱丸」のマスト



徳島出張で昼から仕事を始めたが忙しくて写真が撮れなかった

この写真は日曜日に写した工房内

「瀬戸壱丸」の野中さんがマストのワイヤー類を全て取り外し
ベルトサンダーやエアーサンダーを使ってマストを磨いている
どうしてもクリヤー仕上げにしたいと言うことで
磨いたらウレタンクリヤーを塗るそうだ

今度の出張から帰ったら出来上がっているかなあ

マストの塗りが終わればそのまま中二階の天井に吊り上げておいて
船体を工房中央に寄せて船体の磨きにかかる事が出来る

後10年は何もしなくても良いような塗りをして欲しいとの事

2012年12月9日日曜日

出張準備



明日からおよそ10日くらい徳島県鳴門市に出張です

モーターボートの船尾コーミングのチーク天板を張り替える仕事

左右内側の曲板だけは積層接着して工房で作りました
残りのチーク材料は現地で作ってくれています

出張は工具を忘れたら取りに帰るというわけにはいかないので
仕事の内容を頭の中で組み立ててみて必要な工具をリストアップし
揃えて手に持ちやすいくらいずつまとめます

外仕事なので作業着の防寒対策も必要です
風を通しにくいFRP作業用のつなぎ服を持って行こうと思っています

2012年12月8日土曜日

「どんぐり7」の棚材料合わせ



昨日は天気が良くて仕事がはかどった

今まで切り出していた合板やその合板を留める根太材を作り
現場で微調整をしながらきちんと合わせる

船体に当たる部分はみんな曲やひねりがあるのでなかなか合わせるのは大変

最後に工房で合板木口をすっぽりと覆うマホガニーの縁回しを作って終了

後は磨きと塗りと取り付け

2012年12月7日金曜日

「どんぐり7」の新しい棚



アンカレッジマリーナにある「どんぐり7」に
新しく棚と小さな倚子を作る事になった

小さい船なのできちんと片付けておかないと
ヒールすると何もかもがごっちゃまぜになって足の踏み場もなくなるそうだ

先ずは段ボール紙で粗型を取り
それに合わせて切り出した6ミリ耐水合板を現場合わせ
金尺が乗っている一枚は面積がほんの少したりなかったので作り替え
後はみんな上手くできた

マホガニーの回し縁を作って一度粗組みして
良かったら塗りにかかる

2012年12月6日木曜日

2つの曲がり材完成



厚味20ミリ・巾160ミリ・長さ950ミリのチーク曲がり材2枚が完成

戻らないように合板に留め付けた高さ160ミリの型に
接着面にエポキシを塗った積層材をクランプで押しつける

全体をナイロンシートで覆い
その上からブルーシートと毛布を重ねて暖気が逃げないようにする
写真右上に写っている布団乾燥機で暖気を送り込み全体を暖房
その横に写っている12時間タイマーで暖房時間をコントロールする

左にあるのは先に出来上がったチーク曲がり材

これで徳島への出張準備最大の難関は突破した
後は仕事の手順を考えて必要な工具や作業服を準備すれば何時でも行ける

ホームページの更新もしたいのでパソコンも忘れずに持って行こう

2012年12月5日水曜日

積層接着



いよいよ蒸し曲げして乾燥させたチークの板を積層接着
蒸し曲げの状態で曲げ型に一度に6枚曲げ付けていたものを
一枚ずつバラバラにして曲げた状態で乾燥機を使って乾かし
次に接着面をアセトンで油抜きしエポキシを塗った

もう一度曲げ型に戻し20本ほどのクランプでしっかりと型に密着させた

その後写真の様に熱風が吹き出さないように養生シートで覆った後
ブルーシートをかけ
その上に分厚い毛布を掛けて熱が逃げないようにする

このときの要点は布団乾燥機の熱風がどう回るかを考え
最終的な熱風の排出口を作ってやること
そうしないと一点だけに熱がこもることになる
布団乾燥機のタイマーはガムテープで回らないようにしてある
別に電源側に12時間タイマーを取り付け昨夜はずっと暖房した
接着してから既に15時間経った
雨が降らなければ24時間後には次の積層接着を始める

2012年12月4日火曜日

強制乾燥



型から外したチーク板を曲げたままにするために
太い木で挟み曲げたまま6枚2セットをバラバラにして隙間を作り
その隙間に布団乾燥機で熱風を送って乾燥させる
昨日も今日も雨らしいのでエポキシ接着はしないが
昨日8時間・今日8時間乾燥させればカラカラに乾くと思う

晴れたら一気に表面を脱脂しておいて
エポキシ積層接着をする

このときも型にがっちりと留め付け布団乾燥機で暖房する
24時間経てば真冬でもガチンと乾いて曲がり材が出来る

2012年12月3日月曜日

型に曲げ付け



蒸したチークの薄板を今から積層接着する型に曲げ付ける
蒸しが弱くて時間が短かかったせいか先の分は曲がりが戻るので
曲げたままの状態を保てるように型から外してからも両端に力をかけたまま乾燥させる
昨日の分はどのくらい戻るか不明

さて今日はいよいよ先の分を積層接着する予定

接着表面をクロスtoクロスの技法でアセトンを使ってチーク油を拭き取る
チーク油を拭き取った直ぐ後にエピグルーを扱き込む様な接着をすると
油の多いチーク材も接着する事が出来る

普通はチーク材の様な脂っ気の多い材は接着はしない

でもこの曲がりの物を一材から削り出すのは不可能に近い
仕方無く積層接着と言うことになる

その方がずっと手間だが見た目も綺麗で強度も出る

2012年12月2日日曜日

蒸し曲げ



厚味3.3mm・巾160mmのチーク材を作り
写真の様な装置で蒸し曲げをして型に沿わせ
乾かしてからエポキシ接着をやろうと考えている
今までにもそんなやり方で極端な曲がりの物を曲げてから接着したことはあるが
今度は物が大きいので蒸す道具から作る

曲げて積層接着した厚味20ミリ巾155ミリ長さおよそ1000ミリの曲がり材を二つ作る事になる
モーターボートの船尾両側角内面の材だがなかなか面倒な仕事だ
先日掃除したバーナーは少し時間が経つと加圧が抜けているようで
しょっちゅうポンピングをしないと火力が弱くなる

パッキンを点検して仕事が終わったら綺麗に磨こうと思う

2012年12月1日土曜日

チーク材を製材



3.3ミリメートル厚味のチーク材を6層して
20ミリ厚味の曲がったチーク板を作ろうとしている

高さが160あるので簡単に曲がってくれない

今日は製材したチーク材にプレーナーをかけて3.3ミリに落とす仕事から始める

後は曲げ付ける型をきちんと接着して戻らないように広めの板に留めることと
蒸し曲げをするつもりなので蒸し器と熱源をどうするかを考える

2012年11月30日金曜日

チーク材でコーナー制作



モーターボートの船尾内側コーナー材を作る為に
合板を切って重ねチーク材の薄板を曲げ付ける型を作る
まだ切り抜いただけで接着はしていない状態

次に巾160ミリ厚味4ミリのチークの薄板を作らねばならない
工房の機械ではとてもそんな巾のチークを製材することは出来ない

製材所のバンドソーでもノコ道や削りしろを考えると
使う材料の2倍くらいのチークを粉々にして捨てることになる
なるべく上手に製材して使う部分を多く残したい

今までにやった曲げの接着と変わらないだろうとたかをくくっていたが
160ミリ巾の薄板を作るところから難問だ

曲げるのに蒸して曲げようと思っているが
1メートルほどある幅の広いチークを蒸す釜など何所にも無い

蒸してきちんと曲げて戻らないようにしておいてから接着するつもり

2012年11月29日木曜日

オートパイロット


友人がオートパイロットが壊れたと送ってきた

「花丸」に持って行ってテストするとどうも電子基板ではなく物理的な問題のようだ

工房に帰って腰を据えて分解してみる
初めてだったので防備がたりなかった
手が海用のグリスと金属の粉で直ぐに真っ黒になった
作業服を着ていなかったので最悪の状態
結局解ったのは最後までシャフトを引き込んだ時に衝撃を弱めるゴムがへたって
薄くなったゴムが引き込んだシャフトと受けの間に挟まって次が出ていかないと言う事になっていた

全部分解しないと入らない部分なので完全に分解してゴムを取り出し
手持ちのゴム板を切ってそれらしい緩衝材を作る
分解してみて学んだこと

オートパイロットは出しいっぱいや引きいっぱいでモーターを滑らさない事
ベルトがギザギザ付きベルトと歯車なのでそれを繰り返すとモーターの力の伝達部分がだめになる

引き一杯のシャフトエンドには緩衝ゴムが入っているが引きいっぱいにしなければ傷まない

仕舞う時も使う時もシャフトは出や引きをいっぱいにしてはいけない
電子スイッチで簡単に引ききらない出し切らない様に制御できると思うがやっていない機械だ
その辺りを知った上で大切に使おう

風の無い機走の時にじっと舵を持ってコンパスとにらめっこで走るなんて言うのは
過ぎ去った昔のやり方だ
ヨットで機走中にやりたい事は他に沢山有る

再度「花丸」に持って行って正常に動くことを確認して直ぐに送り返した
今週末のセーリングに間に合った

2012年11月28日水曜日

チークコーミング天板



徳島の仕事はモーターボートの船尾コーミング天板チークの張り替え

25ミリくらい有ったチークがサンディグで12ミリくらいしか無くなり
チーク板を止めていた木ネジの頭が飛び出しているので新しくチークを張り替えるという仕事
難問はいくつかあるがまあ今までやってきたヨットのチーク張りと比べると
物が大きいだけでそんなに難しい仕事とは思えない

屋大工さんではちょっと無理があるが
このくらいの仕事なら何年かチーク材を扱った事があるヨット屋なら出来るだろう

何しろ船の世界はプラスチック全盛で木造船がない
木造船を造る職人も歳を取り造れる人が居なくなった

今までに造った木造船を維持するのさえ日本では難しくなってきている
そんなことで良いのだろうかとは思うが現実はそうなのです


僕にとって行きと帰りの徳島までの車の運転が一番しんどい仕事になりそう

2012年11月27日火曜日

「瀬戸一丸」



僕の中学校の一級先輩 野中さんが作った「瀬戸一丸」
自作艇とは思えない素晴らしい8メートルカッター

野中さんのお爺さんが孫のために植えた檜を山から切り出すところから始まり
14年がかりの大作

ストリッププランキング工法だが一材一材場所ごとの角度を変えて
全く隙間のないストリッププランキングになっているのには恐れ入った

大抵は夜作業している船内から光が漏れたと言うようなざっとした造りだが
「瀬戸一丸」はどのストリップ材も場所によって角度が変えてあるので密着していた
昨日工房中二階に吊っていたカタマランをアンカレッジマリーナに預かってもらい
「瀬戸一丸」全面塗り替えのため工房に持ち込んだ
今日は出張仕事の下見で徳島県鳴門市へ出張です
車の運転が得意でない僕にとって鳴門は遠い
でもこの間通過した鳴門の渦を陸上から見ると言うのも面白そう

2012年11月26日月曜日

8艇9人



中島大浦の桟橋に8艇のヨットが集まり総勢9人
朝井さんが7匹のカワハギを突き料理してくれた

流石に一人で9人分の食事の世話は出来ないので
それぞれの艇が何か持ち寄り大宴会

カワハギは薄造り・握り・カルパッチョ・肝ダレ・アラの湯通しなどの料理をしてくれて
最高に美味かった
今回 僕は一匹も魚を突くことが出来なかった
昨日は11月も終盤とは思えない暖かい一日だった

2012年11月25日日曜日

パソコンスクリーンの写真



僕のパソコンは右側にあるMacのノートパソコンです
左にある24インチスクリーンは右のパソコンから表示させます

スクリーントップの写真を先日Omegaさんが写してくれた
大阪から帰ってきて柳原港へ入港寸前の「花丸」写真にしました
僕のホームページトップ左端の「海のリンク」をクリックして
一番下の「だるま夕日」newの所にあります

「花丸」の母港柳原港を基点に綺麗なだるま夕日の写真を撮り続けている人です

たまにはデスクトップ写真を変えてみるのも良いものです


昨日は福井県から来た長男の友達家族と「花丸」に乗りましたが寒かった

今日は一人で又もや朝井さんを追っかけようかと思っています

2012年11月24日土曜日

チェーンプレートカバー取り付けー3



時間切れで一個だけ出来なかったチェーンプレート防水補修を昨日やり終えた
これでしばらくはチェーンプレートから漏水の心配はなくなった

何でも基本が大事ですね
シーカフレックスはうっすらとでも油があれば接着出来ません
だから金属やチーク面にシーカフレックスを使う場合アセトンで徹底的に油抜きをしないといけない

以前にも苦労してチェーンプレートをつけ替えたのを思いだした

今度はしんどい思いをしたので決してそのことを忘れないでしょう


写真右に見える赤い印は船をスリングで吊り上げる時の位置マークです

2012年11月23日金曜日

チェーンプレートカバー取り付けー2



左舷メインマストを支えるチェーンプレート

右側がアッパーシュラウドを止めたところ
左はロワーシュラウド前



この写真はミズンマスト左舷の前側チェーンプレート
全てのステーはターンバックルではなくデッドアイで止めている
帆船と同じような3箇所に穴の開いた木を上下に取り付け
その穴にロープを通してテークルを作って締め付ける方法です

別に問題は感じないしよく締まっている

この工事をしていてつくづく思った事は
シーカフレックスを付ける前には金具の脱脂は完璧なまでにしておかないといけないと言うことです

力がかかる金具は必ず動きます
シーカフレックスが完全に接着出来ていないと防水性は保てません


後1箇所工事が終わりませんでしたが今日は雨なので出来ません

2012年11月22日木曜日

チェーンプレートカバー取り付け



以前にチェーンプレートを取りつけた時に
デッキに大穴を開けてチェーンプレートとデッキ合板が接触しないようにしていた

その間に入ったシーカフレックスを取り除くのは大変難しかった

取り除いてみて解ったことは
チェーンプレート金具とシーカフレックスは接着出来ていないと言う事だった

今回はチークのカバーを作って左右から挟み込み
チェーンプレートの回りをシーカフレックスで覆ってしまう作戦

これも問題はシーカフレックスとチェーンプレートのステンレスとの接着だと思うので
チェーンプレートをしっかりとアセトンで拭いてから接着した

何度も水漏れしてはやり直しというしんどい思い 嫌な思いをしているので
今度こそは水漏れしないようにしようと思う

2012年11月21日水曜日

チェーンプレートカバー



チェーンプレートからの漏水を防ぐために
チークのブロックをくりぬいてチェーンプレートのシーカフレックスカバーを作った

チークといえども紫外線による老化はあるのでさらにウレタンクリヤーを塗った
サンドペーパーをかけては塗りの繰り返しでほぼ仕上がった

現場で2つを合わせて上部のチェーンプレート金具が出てくる部分に穴を開け
デッキの傾きに合わせて2つ合わせたカバーを切るというのも大変な仕事

そこでテーブルの上に6000Rのデッキャンバーを描いておいて
そこに各部のチェーンプレートを描き込み
それに合わせてカバーを切断しほぼ仕上がった状態で船に持っていく事にした

取り付けは微調整で済むだろう

2012年11月20日火曜日

「竜王」のエンジン




東日本大震災の津波で船台に乗っていたのがあちこちに衝突しながら内陸に流れ込んで
海に浮かんでいた「竜王」

船体に沢山の穴が開き傷だらけで沈まなかったのが不思議なくらいだった

船内にも海水が入りエンジンも吸気口まで浸かったのでエンジン内に海水が入り
エンジン屋さんがこれはどうにもならないとあきらめられたエンジン

僕が興味本位で分解してみることにした
丁度子供の時に目覚まし時計を分解してどうにも組み立てられなくなったような物で
とてもじゃないが最初からその気が無いせいもあり元には戻せません

3個あるピストンの真ん中はぎっしりと塩と錆が詰まっていた
噴射ポンプの先や弁を押すロッドの先まで中央ピストンの部分は錆びていた
その他の海水通路も塩の塊だった

次はオイルを抜いて反対側からばらしてみることにする
変な姿勢で頑張ったので又もや腰がおかしい
今日は腰痛バンドを巻いて休みながらゆっくりとエンジンの仕組みを見てみよう

よくこれで鉄の塊が動く物だと感心する

しかしヨットのエンジン以外の部分より部品点数は多いだろう
流石にエンジンは自作できないだろうなと思う

2012年11月19日月曜日

中島 大浦港




しめしあわせて朝井さんの「サンディー2」と「花丸」が大浦港へ到着(後ろが花丸)

早速手銛の突きん棒漁に桟橋を見て回る
(桟橋に斜めに置いてあるのは僕のヤス)


僕たちが船を留めた桟橋では突けず別の漁船が多く留まっている桟橋へ移動
秋の大潮で昨日は満ち込みなので魚が沢山見えるはずだったが
そんなでもなくてカワハギ5匹と黒鯛(チヌ)一匹
(その内二匹のカワハギは僕が突いた)





カワハギの刺身をカワハギの肝に酒と醤油を垂らした物で和えて食べる
新鮮な魚のプリプリ感と肝のネットリした美味さが最高

朝井さんは手早くてとても料理が上手です
僕もやっと桟橋から魚が突けるようになったので
今度は料理の方法を習おうと真剣に思っている



最後に念願の黒鯛が突けたので
ご飯を炊いて酢飯を造り握りにしてくれた


朝井さんは魚を釣ったり突いたり網で捕ったりするのが抜群に上手です

ヨットの旅でも毎日隣の港に次々と寄りながら獲物を現地調達して
全ての港を見て回るような旅がしたいそうです

日本全国をそんな方法で回るとしたら一生かかるでしょう
瀬戸内海だけでも仕事を辞めたらそうやって回りたいと言うことです
僕も後から付いていって美味いものを食べさせてもらおうかと虫の良い事を考えています

2012年11月18日日曜日

「竜王」のエンジン



少し時間が出来たので海水に浸かった「竜王」のエンジンを分解してみることにする

基本的に僕は今でもどうしてこんな鉄の塊が動いて力を生み出すのかと不思議に思っている

良い機会なのであちこち分解してみてどんな仕組みになっているのか見てみようと思う



ヨットのディーゼルエンジン運行について僕が知っている事

1----とにかくオイルを切らしてはいけないオイルレベルゲージの
下限と上限の間になるように
常にチェックして不足したら足してやる(オイル4リットルを船に積んでいる)

2----燃料タンクに溜まったゴミや水は油水分離器をチェックして常に抜く
もちろんエンジンの燃料こし器は規定通りに交換する

3----船の燃料タンクは常に満タンになるように予備タンクから補う(結露で短句内に水を溜めない)

4----冷却水インペラーは定期的に交換する

5----発電と冷却水ポンプを回しているVベルトは時々張りを点検し調整する

6----ミキシングエルボ・Vベルト・冷却水インペラー・等はシールも含め予備を持つ

7----燃料のエアー抜きは何時でもやれるように練習しておく

8----エンジンを使ったら港に入港する前に5分ほど最大速力で走らせカーボンを飛ばす


これくらいが僕がヨットのディーゼルエンジン運航に付いて気をつけていることです
大切な事が抜け落ちていたらご指摘頂けると有り難いです

9----奥の手としてエンジンに詳しい友達や親しいエンジン屋さんの電話番号を持っています

2012年11月17日土曜日

久しぶりの木工



チェーンプレートからの漏水を留める方法を
大分県の小橋さんという人に教えて頂いた

今僕がやっているのはチェーンプレートのつばを含め
シーカフレックスをこってりとチェーンプレート回りに盛り上げる

そうするとしばらくする内にシーカフレックスが紫外線に犯されて又水漏れが始まるそれの繰り返しで今まで来たが

紫外線老化を解消する方法として
最初シーカフレックスを付ける時に回りをチークで覆って紫外線を当てないという方法

これは上手い方法だと思いチェーンプレートのチークカバーを作り始めた

まだ開けていないが2つのチークの真ん中にチェーンプレートが通る穴を開け
シーカフレックスで凹んだ部分を満たしておいて両方からチェーンプレートを挟み込みデッキに接着する

元々シーカフレックスは5ミリ以上の隙間を開けて接着するのが一番良い接着材だと言う事を忘れていた
チェーンプレート頭左右1センチメートルくらいシーカフレックスが盛れるようなチークの覆いを作った



シーカフレックス接着の注意点

1---水や油を完全に拭き取る
2---5ミリ以上出来れば1センチくらい接着物を離しておく
3---接着は接着時点から温度が下がる時に施工する

2012年11月14日水曜日

フォクスル天井



「花丸」の先端船内左にあったバースはクッションを取り除き物入れにした
左右にある青いセールバックにはそれぞれアルミの組み立て自転車を入れて居る

青いロープが付いているのはコクピットのテーブル

真ん中にアンカーチェーンが降りてきている
赤黒の太い電線はアンカーローラーの給電線

その右には薄いクッションに銀紙を貼った市販の断熱材


フォクスルバースは止めにしたので扇風機は取り外した

その他にもコクピットのハードドジャーから後ろに続くオーニングや
岸壁に舫う時のフェンダー外に付ける牡蠣からフェンダーを守る材木
そしてフォクスルハッチから風を入れるウインドスクープ等を収納している

本当は物入れでなく個室にしたい場所だが
必要な積み荷が多すぎる

2012年11月13日火曜日

アクリル窓



先日の木造船ヨットレースでメインシートが引っかかって割れたアクリル窓を作る

メインシートが通る穴を小さく開けたばかりに
弱い部分にシートが引っかかり2ミリのアクリルは簡単に割れた

今度はシートが通る部分を大きくして取りつけ直す

昨日は風が強くてアクリル窓取り替えの仕事は難しかった

先の木造船レースのための10日間
大阪までの航海でみつかった補修箇所は殆ど補修が終わった

チェーンプレートの水漏れについては外付けにしないで直す方法を教わった
なるほどなという方法で今度補修が終わったらご紹介します

2012年11月12日月曜日

灯油バーナー



世界を航海するには燃料としてプロパンガスは不向きです
タンクの使用許可年月日が平成では何処の国にも通用しません
それに根本的にガスを注入する口金のネジが世界中まちまちです

と言う事でプロパンオーブンガスレンジは日本だけにして
灯油バーナーを持っていく事にしました

高校生の時父に買ってもらった古い灯油バーナーに火を点けてみました
単純な仕組みで決して壊れないだろうバーナーは
見事に燃えました

こんなのが世界中を航海するには向いているのかもしれません

火の加減はタンクの圧力を左のネジを緩めて抜く事で調整します
強火にする時は右のポンピングで思い切りタンクに圧力をかけます

写真左の下にあるのはノズルを掃除する針
その上はノズルのあるナットを抜くための自在レンチ
そしてその上がポンプの予備弁3個です

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