2016年8月31日水曜日

ヨットのシーズン



今朝の堀江海岸です
犬の散歩でひっきりなしに人が行き交います
夏には滅多に聞かなかった砂浜に打ち寄せる波の音がします
風が吹き始めたのです
瀬戸内海の鏡の様な海面に ヨットに丁度良風で さざ波がたち初め
涼しくなっていよいよヨットシーズン到来です
全くヨットの事を知らない人は夏がヨットのシーズンだと思って居る様ですが
夏はモーターボートなどエンジンの付いたプレジャーボートのシーズンです
今から冬になる前の2ヶ月
波が無くて適当に風が吹き海水温度は高く飛沫を浴びても冷たくない
秋が最高のヨットシーズンなのです

2016年8月30日火曜日

関門海峡大橋



今回の「光丸」米子廻航で一番ドキドキした関門海峡大橋の下
フィッシャリーナ室津に「PUKARI」を泊めている新田さんに連絡を取り
8月20日転流後2時間もしてから関門海峡を抜ける
転流後2時間くらいならなんとか海峡を抜けることが出来ると言うので
指示通り九州側の岸辺ぎりぎりを反流にのって快調に関門海峡の下まで来た
ところが九州側の橋脚がある岸辺では反流など全く見当たらない激流が瀬戸内に向かって流れ込んでいた
これでは全く前進できないと判断 反対の下関 本州側に移る
前進全速でも斜めに海峡を渡る間に50メートルくらい瀬戸内側に押し戻された
その後本州側の反流を拾いながら相原さんがバウワッチ僕は測深計とにらめっこで岸辺ぎりぎりを歩くよりも遅い速度で進み
やっとの思いで関門海峡大橋の下を通過した時の写真
もう日も大分傾きかけていたが小躍りするほど嬉しかった
もし通過できなければ転流を待って4時間近くもロスが出 新田さんの待つ室津にはその日の内に到着できなかった
室津フィッシャリーナのひびきヨットクラブでオーナーの大野さんと合流
ひびきヨットクラブのクラブハウスで11年前に「花丸」で訪れた時と同じ様に歓迎を受けた

2016年8月29日月曜日

寛子さん




27日土曜日に「花丸」で大三島へ向かう寛子さんと和江さん
寛子さんは船にはめっぽう弱い人でしたが今回は強力船酔い薬のおかげで全く酔いませんでした

行きの登りはメインセールワンポイントリーフ
ミズンセール同じくワンポイントリーフ
インナージブセール・エンジン2100回転・6.5ノッでトほとんどのレグを走りました
登りには向かないガフリグですがそこそこ良い走りでした

ハードドジャーの中央窓を取り外し風を通して快適なセーリング
時々飛沫が入ってくるのでスライドハッチを引いてコンパニオンウェー入り口に振り出してみているパソコンを守ります
松山は台風のせいで昨夜は雨今朝も曇り空です

2016年8月27日土曜日

「光丸」





「光丸」の全景を見せて欲しいと言う要望にお応えしようと思ったのですが
ほとんど写真を撮っていません
一番上はフェザーリングプロペラスピードテストの時の写真
2番目は熱くて風を通すためにハードドジャー前窓とバウハッチを開けたところ
3番目の写真は大野オーナーと相原さんと僕の3人で萩港へ入港したところ
入港の舵は大野オーナーが持ち 初めてなのにぐるっと回り込んで出船でぴたっと良い位置に泊めました
クルーザーは出入港時の舵とエンジンと船の動きを知ることから始めます

出入港さえきちんと出来れば洋上のセールの扱いはそんなに恐れることはありません
天気をしっかり予測し自分の掌握できるセール面積を保っておけば怖いもの無しです

2016年8月26日金曜日

FRPテンダー



全長2100・全巾1000のプラスチックテンダー
森清水産さんから不要になったからと譲り受けました
日本の櫓まで付いています
以前からテンダーを引っ張ってクルージングを出来たら良いなと思っていたので
一度試してみることにします
波の立たない内海でテンダーを引いてのクルージング海外では良く見る風景です
気に入った所にアンカーリングして上陸も出来ます
写真左上に写っている白い箱のようなものは遠洋用のライフラフトです
あまりにも重くて船に積んでおく気にはなりません
今度遠洋の船検を受けるまで工房に置いておくことにしました
このテンダーは軽々と一人で持ち運ぶことが出来る重量です

2016年8月25日木曜日

中海



鳥取県と島根県の日本海側県境にある中海に入りました
波もうねりも無くてまるで瀬戸内海のようです
無風でエンジン2800回転5.3ノット「光丸」の後にはずっと航跡が真っ直ぐに残っていました
その前の七類港を朝05:00出発でオーナーが待つ米子の一番奥まで09:15に入港
ほとんどずっと前からの風で時には白波も立つような事もありましたが
「光丸」の船穀は全く問題無く ギーギーという音もなく風下リギンの緩みもなく
素晴らしいウエスト工法の船だと改めて確認できました
好きなようにレストア仕事をさせて頂いた大野オーナーに感謝です
今からは新しいシェークダウンで「光丸」もっと良い船になっていくことでしょう

2016年8月19日金曜日

仕上がり



パラフィン入りゲルコートを塗って箱テンダーの仕上がりです
重量が重くなったので一人でひっくり返すだけで大仕事です
ひっくり返さないと裏表が塗れないので何とか自力でひっくり返しました
運ぶのにトラックに積まないといけませんが
それは人力では出来ないのでチェーンブロックで天井から吊り上げておいて
その下にトラックを入れ積み込む予定です
海に持って行って浮かべるにはフォークリフトが必要です
森清水産さんに降ろしてもらおうと思っています

2016年8月18日木曜日

組み立て



箱の底に厚さ200ミリの浮力体を挟んで上から蓋をした
既に60キロはオーバーしているだろう
今から蓋と箱を二次接着で固定する為のオーバーレイアップをする
4角の水抜き穴からきちんと水が抜けるように穴の位置を合わさないといけない

今日は「光丸」の新しいジブセールファーリングシステムが届く予定
お盆で通関手続きが遅れ今日になる
届いたら直ぐに組み立てて「光丸」にセット
丁度良い下げ潮に乗って出港しようと考えている

2016年8月17日水曜日

汗だくの積層



夏はFRP仕事には向かない
樹脂に硬化剤を入れる量はいくら暑くても0.5%以下ではいけないと言うのが決まっており
一気に手早く積層しないとのんびりしていては使い終えない内に硬化する
だから焦ってやると汗がしたたり落ちて白濁して強度が無くなる
汗を拭きながら超特急の仕事は長続きしない
朝まだ涼しい内に2時間
昼寝をしてから又元気を回復して2時間
そんな所が限度です
もう1日分くらいのカットしたガラスが残っています
所が樹脂が不足しそうです
今日は様子を見て樹脂を発注します

2016年8月16日火曜日

箱テンダー



柳原漁港ヨット溜まりではそれぞれの船に渡るために箱テンダーを浮かべています
「花丸」の左隣の船「虎丸」さんの箱テンダーを作る事になりました
今度は壊れないように浮力体を封入してFRPでカバーリングして欲しいと言うことです
合板で箱を作るのは直ぐでしたがそれをFRPでカバーというのはやっかいです
硬化する時に発生するスチレンモノマーと言う重い気体を扇風機で吹き飛ばさないと硬化しません
とりあえず最初合板にビニエステル樹脂を塗りそれが硬化してからポリエステル樹脂で積層を始めました
ポリエステル樹脂はほとんど木に接着しないからです
真夏の積層は硬化時間に追われてとにかく疲れます
昨日も汗だくでビールが美味かった
一瞬にして眠りにつきます

2016年8月15日月曜日

すだれ



一人で上蒲刈島にある広島県民の浜へ行きました
ポンツーンにはテントが張ってありモーターボートが着いて宴会をしていました
一度も付けたことのないポンツーンの陸側に後進で着けました
風が無かったので難なく収まり一段落して先に着いていたヨットに挨拶に行くと
10年近く前に大阪泉大津でお会いした「ほのぼの」艇でした

初めお互いに顔を思い出せなくて一通りの挨拶をした後
えっあの河田さんですかとお名前を思い出し改めて船名を確認しました
九州へ行っての帰りだそうです

前方が開くソフトドジャーとビミニトップで完全に夏仕様
ビミニトップにはヨットらしからぬ すだれ まで四方に付けてありました
日光を遮り風を通し快適そのものの様子
奥さんと二人で次の寄港地大三島へ向かわれました
僕も夕方約束があったので直ぐその後出港して柳原へ帰りました
「花丸」は船底塗料を塗ってからまだ2ヶ月ほどなのでエンジン2500回転7.5ノットをキープします

2016年8月14日日曜日

僕が作った木造艇



アンカレッジ・マリーナの中央当たりにあった「光丸」
昨日の朝は「どんぐり7」の横に置かれていた
僕が作った木造ヨットが2艇並んでいることになる
こんな事は今までになかったことなので少し嬉しくなった
10年ほど前「光丸」が先で続けて「どんぐり7」を作る
どちらも外板はマホガニーのトリプルプランキング 
エポキシ接着で強靱な船体です
昨日は「光丸」コクピットチーク材のチークワンダー仕上げをしました
ジブファーラーが来たら新しいのに取り替えていよいよ廻航です
お盆休みでスエーデンから来るファーリングシステムの通関が出来ないそうです

暑くて暑くてたまらない一日でした

2016年8月12日金曜日

セールマーク



「光丸」だけのセールマークを入れました
船名のように漢字の光丸ではなく
ひらがなで「ひかり○」です
セールリペアークロスをレーザーを使って切ったものを張り付けました
いよいよ鳥取県へ廻航なのですがその前にジブセールのファーリングシステムを新しくします
それとチークワンダーでコクピットのチークを仕上げれば今度のレストアは完成
廻航は下関を回っておよそ300マイル強
廻航自体がレストア後 最初のシェークダウンと言う事になります
「光丸」と同じ設計の船が横浜にあります
ガフカッター仕様の自作艇「蝉丸」です
26フィートとは思えない素晴らしいセーリング速度を持った船です

2016年8月11日木曜日

上下架3回



フェザーリングプロペラ角度合わせのため「光丸」を3回上下架
20度・22度・24度とプロペラの角度を変えた
24度でエンジン回転を3000回転以上にするのが難しくなった
黒煙が出て負荷がかかってきているのが解る
最高速度6.5ノット巡航速度5ノットくらいで良いかと思う
船尾の重たいウインドベーンを取り外せばもう少しスピードが上がるかも知れない

2016年8月10日水曜日

ビミニトップ



昨日暑いさなかにビミニトップキャンバスが来たので早速取りつけました
丁度船尾物入れのふたでチーク板を張っている当たりが影になり快適です
もちろん日の傾きにより影の出来る位置は変わってきます
バラスト底や船台が当たっていた部分をずらしての船底塗料塗りも終わらせました
やっかいなフェザーリングプロペラの角度は今度22度に設定をやり変え
今日もう一度下架してもらってテスト走行をやってみる事にしている
エンジンに負荷がかかって排気が黒鉛を含むようになる前に6ノットを超える速度が出るのが望みです

2016年8月9日火曜日

フェザーリングプロペラの角度テスト



真澄人君( Mast Original)に手伝ってもらって
フェザーリングプロペラの角度をテストした
下架してアンカレッジマリーナの前で走りながら速度を測る
潮により風により速度が変わる
出来るだけ正確な速度が知りたいので向きを変えてはしばらく走りスピードを記録
エンジンの回転数も2500回転と3000回転の時の記録をそれぞれ取った
スピードはパソコンGPS(対地速度)とスピードメーター(対水速度)で計る
昨日のプロペラ角度は20度
3000回転5.5ノット・2500回転4.5ノットくらいだった
次は10日にプロペラ角度を22度にして再度走行テストをする
久しぶりに浮かべたのでトイレやギャレー給排水やエンジン給排水のチェックも済ませる

2016年8月8日月曜日

工房片付け



通路に出していたY-15mark3を工房内天井に吊り上げ
工房内を片付けた
吹きつけネットを垂らしていたが3回も吹きつけをしたので白色のミストがあちこちに飛び散り
全体が何もかもうっすらと白くなっている
広々とした工房は何をするにも快適だが中二階のものをもう少し片付ける必要がある
今日はパソコンをセットして対地速度が測れるようにしておいて
「光丸」を下架してフェザーリングプロペラ角度を確認することにする

和歌山から廻航した時からどうも動きがおかしかったジブファーラーは
新しい良い物と交換することになった

2016年8月7日日曜日

セールセット



ジブファーラーをセット
メインセールのスタックカバーセット
メインセールをセット
スタックカバーからレイジージャックをマストに登って取りつける
船内の細かい滑り止めやコクピットの物入れを設置
月曜日からの残り仕事は冷蔵庫の配線とパソコンの配線
それにマストからの配線を固定して結線 それらのテスト

忘れてならないのはメインセールを取り外して「ひかり○」のセールマークを取りつける事
以上のことが出来ればいよいよ海に浮かべてフェザーリングプロペラの角度決め

日中は暑くて暑くて仕事がはかどらないので少し明るくなったら直ぐにマリーナへ行く事にしている

2016年8月6日土曜日

コクピットカバー



「光丸」はコクピットが他のヨットとは全く違う
公園のベンチの様なカーブの座りやすいコクピットで
コクピットコーミングの天板まで12ミリのチーク材で覆ってある
チーク材は滑りにくくて座り心地もプラスチックに比べ気持ちがよい
ただ雨風や紫外線に曝すと見た目が白木の様になる
そこでコクピットオーニングは是非とも必要になります
このオーニング一枚でメンテナンスの回数も減り何時までも綺麗なチークコクピットが保たれる

昨日は梅雨が明けてから初めて小雨が降った
狐の嫁入りというのか太陽が出ているのに雨がぱらつきほんの少し涼しくなった

2016年8月5日金曜日

船名と船底塗装





「光丸」の船名を筆で書いたの書道8段師範の連れ合いです
創作文字でどの書体にも属さない文字です

カッティングシートは Mast Original の真澄人君に作ってもらった
オーナーの希望で落款も船名の下にと言われるのでフォトショップを使って落款部分を真澄人君が加工
あまりに細くて機械でカッティングが出来ないのを手書きで少しずつ大きくしたそうです
船名の大きさは僕が決めました

ヨット初心者は大きく描きたがる傾向があります
又あまりに小さい船名だといかにも自信が無いように見えます
船の大きさに対してこのくらいが一番良いのではないかと思っています
と言う事で船名を張り終えて船底塗料も塗りました

2016年8月4日木曜日

ビミニトップ型取り



「光丸」にぴったりあったビミニトップを作る
直径22ミリステンレスパイプ専用輸入金物を使い
パイプを組み立てておいてキャンバスを型取りして外注に出す
セットで市販されているものもあるが値段の割りにあまりにも安っぽい作りだ
僕がキャンバス部分の型取りをしたので
作ってくれる横浜の会社に大量の部分写真を撮って送った
出帆までにはきっと良い物が出来るだろう

2016年8月3日水曜日

マストが立った



マストを立てブームを取付ハリヤード類をコクピットへリードする
マストトップには新しい風見も取りつけた
ハードドジャーも取りつけた
後は凸凹しているドッグハウス部分のコーキングのみ
いよいよ廻航に備えセールのセットや
フェザーリングプロペラの角度合わせをしないといけない
船底塗料塗り
ビミニトップ取付
船名張り付け
まだまだ廻航出帆までに終わらせておかないといけない仕事が沢山ある

2016年8月2日火曜日

いよいよマリーナへ



朝早くに工房の海に向かっている観音開きの扉を開き
「光丸」を軽トラで引き出しました
結構な重量まで釣れる中型クレーンを呼び
船台ごと吊り上げておいて写真に写っている低床ロングワイドトラックを下に入れ荷台に降ろします
工房から引き出すための船台キャスターはトラック積みの時には取り外しました
アンカレッジ・マリーナではマリーナのクレーンで船台ごと吊り上げておいて再びキャスターを取りつけます
その後他の船に邪魔にならない位置で知り合いに手伝ってもらってマスト立てです
何とか昼までにはマストも立ちました
昼からはハードドジャーを取付ブームなどもセットした
工房にこもって仕事をしていたので夏の暑さが応える

2016年8月1日月曜日

出荷準備



1㌧チェーンブロック4台を使い「光丸」を船台ごと持ち上げておいて
搬出の為船台にキャスターを取りつける
いよいよ今朝08:30トラックと大型クレーンが来て「光丸」をアンカレッジマリーナへ運ぶ
トラックは運んでマリーナのクレーンで降ろせばすぐに帰ってもらうが
 クレーンはトラックに「光丸」を乗せた後アンカレッジマリーナへ来てもらい
そこで準備が出来ているマストを吊り上げて立てる
マリーナでの大きい仕事は
マスト立て・セールセット
ビミニトップパイプ取付・布の部分の型取り発注
ハードドジャー取付(窓取付)
そして下架してのフェザーリングプロペラ角度決め
まだまだやらないといけないことが山積みだ

フォロワー

ブログ アーカイブ

自己紹介

自分の写真
ヨット屋です ヨットを造ったり乗ったりします http://www2.odn.ne.jp/~ikegawa-yacht/