2013年5月28日火曜日

見積もり


片道5時間車を運転して大阪泉大津へ補修見積もりに行きました
37.5Feetの船が何かにバラストをぶつけてバラスト前側と船体に隙間が出来ました
と言う事はバラストの後ろ側船体がバラストに押されて凹んでいます
以前に上架した時にはバラスト周りはバラストに船体の重量をかけても凹んでいなかったそうですから
今度の衝突の衝撃でバラスト周りのFRPが白化して樹脂とガラスが剥離し力が無くなったと言う事です
それだけならまだしも悪いことにバラストの上にエンジンが載っており
そのエンジンベットも衝撃でダメージを受けています
そのエンジンがセールドライブエンジンなので
バラストの直ぐ後ろに突き出たドライブとプロペラを固定する部分も突き上げられて角度が変わっています
おまけにバラスト先端にはマストが乗っています
マストもエンジンもエンジンドライブもみんな降ろしての大工事となります
以前にもバラストを当てるような大事故をやったと見えて
バラストの上にはバラストボルトを包むようにガラス樹脂の積層があります
バラストを外さないで修理をやった証拠です
バラスト周りの補強と床を平らにする役目のハットと呼ばれる補強もそのままに凹んだ部分だけにガラスを巻いたようです
そんな修理は本当の修理とは言えません
やるならマストもエンジンもドライブも外しバラストも取り外して
バラスト周りのロンジやフレーム方向のハット補強も全て切り取り
きちんと船体の白化した部分をぜんぶ擦り落とし
二次接着用のビニエステル樹脂を使って船体を増し積層した後
全てを元に戻す大工事をすべきです
バラスト部分のこんな大仕事は人の命を預かる責任がずっとついて回ります
現オーナーばかりでなく次のオーナーが外洋に出る可能性もある訳です
ウーン と考え込んでしまう大工事の見積もりです

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