2017年1月31日火曜日

エンジン組み立て




昨日は最初にロングライフクーラントと海水の熱交換機分解組み立てから始まった
その後特殊工具を使ってピストンリングを締め付けピストンをシリンダーに戻す
ベアリングメタルの古いものを取り外し新しいのを取付ながら組み立てる

クランクを動かしながら手探りでピストンをクランク軸に固定する難しい仕事で
最後の固定ボルトはトルクレンチで規定の力で締める
3本のピストンを元に戻し固定してからエンジン底のオイルパン取付
シール材をなかなか削り取ることが出来なくて苦労する
これでエンジンの底には触ることが無くなったのでエンジンベットを掃除して
チェーンブロックで吊り上げていたエンジンをエンジンベット上のラバーマウントに固定した
帰る間際にエンジンヘッドを元に戻し取りつけボルトをトルクレンチで3段階に締め付ける
もう少しでエンジンが組み上がります
満足そうなロバート・シェラー神父

2017年1月30日月曜日

右舷船体塗り



Cloth to cloth method と言うやり方で船体をシンナーで綺麗に拭き取る
何度も足場を掛け替えて苦労しただけあり手の脂汚れによるはじきは全く無かった
雨が降る中1回目を塗って少し待てば良かったのだが
時間が無くて続けて2回目を塗った
1回目塗りの硬化が遅くズルズルと垂れてきたがどうしようもなくそのまま2回目を終わらせる
自分の船だし塗りの目的は紫外線から船体木質を守る為なのだからまあ良いかと思う
午前中は真澄人君が来てスタンション等の金物を研いてくれた
「海の広場を更新しました」

2017年1月29日日曜日

フェザーリングプロペラ組み直し




エンジンを持ち上げたついでにプロペラシャフトを抜いて
エンジン側とプロペラ側のコックボード(ベアリング)を入れ替えるつもりでした
ところがこの前交換したエンジン側のリグナムバイタで出来たコックボードは全く磨り減っていません
エンジン側はそのままにしてプロペラ側の白いまな板と同じ様な素材でできたコックボートのみを取り替えた
プロペラは以前と同じ24度に設定
やっとの思いで組み立てて海用のグリスを注入すると問題無くスムーズに動くようになった
ペラクリンのプライマーを一度塗りして昨日は終了

その他には朝から昼までかかってメインマストとミズンマストの塗りを終えた
今日は真澄人君が船尾ウインドベーンのステンレス架台を研いてくれる
僕は準備ができたら船体塗りにかかろうと思っている
吹きつけは全体をネットで覆わないとできないので刷毛塗りでやるつもりです
昔買った1万円近いノリ刷毛を使ってみようと思います

2017年1月28日土曜日

ベアリングメタル点検


昨日はエンジンメンテナンスも佳境に入ったというのに僕の風邪も最悪の状態でした
午前中マストのウレタン塗りをしている時に朝井さんが来て風邪の初期に効くアンプルをくれましたが
鼻水と咳が立て続けに出て止まりませんでした
エンジンはチェーンブロックで吊り上げておいて
底のオイルパンを取り外しクランクシャフトの下側ベアリングメタルを取り出して確認

やはり交換した方がよい傷ができていました

本来はそこまで点検すれば良いでしょうと言うことでしたが
ロバート・シェラーさんはついでだからピストンを抜きましょうと言います
初めて見たので知りませんでしたがピストンって結構簡単に抜ける物です
抜いたピストンの一本からロバートさんが考案した特殊な道具を使ってピストンリングを抜き取り
そのリングをピストンシリンダーに戻してリングの隙間を隙間ゲージを使って確認しました
全く問題無いそうです
写真はその後ピストン内壁を掃除する特殊な工具をドライバーに取付ピストンの内側を研いているところです
月曜日からいよいよ分解してしまったエンジンの組み立てにかかります

2017年1月27日金曜日

工房の仕事


工房の仕事

昨日はどうも風邪をひいてしまったようでエンジンの写真を写すところまで気が回らなかった
この写真は工房で進めているスプレッダー擦れ止め取付や金具取りつけ等の写真
フェザーリングプロペラも今回は取り外したので表面をワイヤーサンダーで綺麗に研く

解体したエンジンヘッドの吸気弁・排気弁の擦り合わせや
その後の強力なバネを縮めておいて弁を元に戻す方法などロバート・シェラーさんが丁寧に僕に説明しながらやってくれた
今日はエンジンを持ち上げてオイルパンを取り外し
ピストンから降りているロッドのメタルが摩耗しているかどうか確認するそうだ
だんだん知らない世界に踏み込んでいくようで面白い

しかし、とにかく手が油やオイルでツメの中まで真っ黒になり閉口する
神父さんはそんなに爪が真っ黒でも良いのかと聞くと
ああ又エンジンを触っているのだろうと思われるだけだと言うことでした

2017年1月26日木曜日

ピストンヘッド



写真上が船尾側で写真下が船首側
3気筒27馬力間接冷却のヤンマー3GM-30Fという舶用エンジンです
軽四輪自動車のエンジンくらいの小馬力ですがディーゼルエンジンなので大きくて重い
エンジンヘッドを取り外し3つ有るピストンが見えています
昨日はそれぞれのピストン上にある吸気と排気のバルブを取り外して船外に持ち出しカーボンを掃除
ヘッドの面もパッキンがへばりついているのをカッターナイフの刃で綺麗に取り除く
パーツクリーナーを使ってオイルやゴミを洗浄して綺麗にする
写真のエンジン本体側は今日掃除する予定
取り外したシャフトやバネなどは元の位置に戻せるようにそれぞれ番号を振って小さい容器に入れる
エンジニア志望の神父ロバート・シェラーさんの細かい丁寧な仕事ぶりだ
僕も小さい時家にある時計を何個も分解したが元通りになったためしがない

草刈機の2サイクル1気筒の単純なエンジンも分解したことがないので
今回の経験は今後大いに役に立つだろう

2017年1月25日水曜日

神父さん




アメリカ人の宣教師ロバート・シェラ-さんにエンジンを見てもらう事にした
彼は小さい時からエンジンが好きでエンジニアになるつもりだったというが
神が神父になれと言ったので神父さんになったそうだ
ピストンの中まで海水が入りどうしようもなくなった3GMエンジンを
バラバラに解体して直接冷却だったのを間接冷却に変え
一度組み立てて動くのを確認してから再び分解して部品としてテンダーで自分のヨットに運び込み
狭いヨットのエンジンルームで再び組み立て動くようにしたと言うから凄い
写真は
間接冷却装置を取り外し ダイナモ(発電機)を取り外し
接続されている冷却ホースや燃料パイプも取り外したところ
これから燃料噴射装置を取り外してヘッドを開ける
シェラ-さんはヘッドの様子を見てオイル交換もちゃんとできており 使っているから綺麗なエンジンですと言ってくれた
2850時間使っており普通のヨットでは考えられないくらいよく使っていると思う
ヨットのエンジンは使わないから駄目になる物が多い
花丸のエンジンは新品で取りつけて12年
車のエンジンだと10万キロくらい走ったことになるのだろう
平均35キロで走ったとして100000÷35=2857時間
そろそろ点検の時期ではあるが全く問題はないようだ

フォロワー

ブログ アーカイブ

自己紹介

自分の写真
ヨット屋です ヨットを造ったり乗ったりします http://www2.odn.ne.jp/~ikegawa-yacht/