2015年11月10日火曜日

天測とGPS


本を整理していたら昔ヨットに積み込んでいた航海に必要だった本が出て来た
緯度10度ごとに替える分厚くて重い簡易天測表と天測計算表
僕は最初簡易天測表を使って居たがサンフランシスコ以降は天測計算表に切り替えた
朝夕それぞれ5つほどの恒星を使う天測で何時も位置の線が3本以上交わった位置を出し
昔のヨットにしては考えられないくらい正確な位置を知りながら航海した
これらの本と天測歴という毎年発売される分厚い数字ばかりの本が必要だった
六分儀とラジオで時計日誌を付けた正確な時間が必要で

太平洋一周で60万円ほどかかった厚味10センチくらいになるチャートに位置を記入した
それも朝夕星と水平線が両方見えるほどの天気でないと正確な位置は出ない

それでも誤差は1マイルはあると考え陸に近づく時には緊張したものだ
今では直径5センチほどのGPSとノートパソコンがあれば世界中何処へでも行ける

チャートは無料でパソコンの中に入れる事が出来
数秒置きに誤差数メートルというきわめて正確な自分の位置が海図に表示される
1970年代の航海者には隔世の感がある最新の航海計器です

2015年11月9日月曜日

ベンチレーター


花丸にはトイレの天井にソーラーベンチレーターが1台付いているのみ
新しくコンロの上にベンチレーターを取りつけた
光っているステンレスの丸いものです
ただ回転させてキャップを持ち上げるだけのシンプルなもの
無いよりはましだろうと思う
長距離航海をすると当然雨風の日もあり
締め切った部屋で煮炊きをすることになる

湿度100%の室内では塗の浅い天井にカビが生えた
荒天の日も晴天の日も快適に過ごしたいが
僕は荒れた海を走りすぎたせいか荒れても波が入らないベンチレーター無しを好む
少しだけ譲歩してコンロ上の天井に穴を開けた

2015年11月8日日曜日

鳥避け


新しくしたばかりのミズンセールカバー端に鳥が止まるようになった
止まるだけなら良いのだが糞をする
セールカバーとその下にあるウインドベーンが鳥の糞だらけになる
鳥が止まれないようにミズンブーム最後端に銅線を4本立ち上げ
その先端からレイジージャックに向かって4本の釣り糸を張った
鳥は釣り糸が見えないので何度か止まろうとトライするが
足に釣り糸が絡み止まることが出来ない
何度か止まろうとする内に学習してここには止まれないのだと言うことを覚える
花丸の鳥避けは
船全体に僕の背の高さで入港ごとにぐるりと回す釣り糸と
2本のマストトップとレーダードームの先に立てた釣り竿の先です
ミズンブームの先に鳥が止まり始めたのは最近のことなのです

2015年11月7日土曜日

欅(けやき)ビット取り付け


漁船の欅ビット(ロープをかけて船を繋ぐ柱)を取り付けました
漁船ではビットの事をタツといいます
ヨットと違い圧倒的な大きさです
写真の人と比べてみて下さい
二人でないと持ち上げられない重量です
2つの漁船を繋いで出漁し漁場に着いたら分かれて1つの網を広げ獲物をぐるっと取り囲みます
チリメンやイカナゴを捕る漁のやり方です
2艇を繋いで走れば当然違う動きをするのを縛り付けて走るのですから
ロープやタツにはとんでもない力が掛かるのでしょう
当然後ろ側のタツも右舷艇には左舷に左舷艇には右舷に同じサイズの大きいタツが立っています
この4本だけは船を繋いで走るために異様な大きさのタツなのです
赤身の欅だと30年くらい保つそうですが
古いものは流石のケヤキも腐ってきていましたので交換でした

2015年11月6日金曜日

欅(けやき)ビット


漁船の欅ビット(ロープをかけて船を繋ぐ柱)です
腐ったので作り替えます
左の2本は長さ1450で260角あります
白太無しの赤み欅て二人でやっと持ち上げる事が出来る重さです
右の短いものは長さ1100で260角 左舷に着きます
愛媛では入手出来ず県外の欅専門店から取り寄せてもらいました
それぞれの頭をガラスマットとビニエステル樹脂で積層しました
一度取り外してシーカフレックスで接着します
欅の木口を雨水の浸入から保護するためです
漁船はヨットと違い重量は気にせずに大きい材料を使います
何しろ毎日ハードに使うので丈夫さが一番
これで又30年は大丈夫でしょう

2015年11月5日木曜日

木造ヨット


「花丸」 32フィート ガフケッチ は木造ヨットです
船体だけでなく2本あるマストもブームも全てが木造です
コクピットベンチとコーミングの背もたれにはチーク材を張ってあります
それ以外で木の地肌が見えて居るのはティラーとデッドアイくらいです
手入れが面倒なので船体は白色ウレタンで仕上げてあります
ヨットの事をほとんど知らない人がプラスチックの船だと勘違いして
ヤマハの船ですかと聞いてくる事があります
僕はそうですね何所の船なんでしょうと答えます
しかし世界一素晴らしい瀬戸内海で一人で乗るには32フィートは大きすぎた30フィートでも大きい
添田さんと橋本さんと僕の間では28フィートくらいがベストだという話になった
野中さんが自作した8.4メートルカッター「瀬戸壱丸」は2.8トン
僕の「花丸」は3.8トン
一人で瀬戸内海をという条件なら「瀬戸壱丸」の方があらゆる面で有利です
やはり花丸は外洋を長期航海するためのヨットです

2015年11月4日水曜日

野忽那島(のぐつなじま)


横浜から来た「蝉丸」の添田さんと和江さんと僕の3人で野忽那島へ行く
行きも帰りも良い風のアビームで最終日にふさわしい走りだった
「花丸」を桟橋に横付けしてそのまま釣りをする
アジとサバとイワシを嫌と言うほど釣った
今日の日替わり写真は港の北にある展望台に上り湾を見た写真
瀬戸内海は東京湾と違い行くところが数え切れないくらい有り
水も綺麗で流れが速いので魚も美味い実によい海です

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