2012年10月24日水曜日

淡路島洲本へ



昨日は淡路島洲本への航海に必要な食料を積み込んだ
雨の中買い出しに行き適当に食料を積み込む


写真は柳原漁港のヨット群
左から4番目の2本マストが「花丸」

一番左に港を出入りする狭い通路が写っている
出入り口には波が入り込まないように一文字の防波堤がある

箱のようなテンダーに乗って渡らないと船にはたどり着けないが
それはそれで防犯上非常によい環境だと思う

夏は時々子供が乗って遊んだりしていることもある

いよいよ今日の昼前に出港し上げ潮に乗って洲本に向かいます
多分今日の夕方には弓削島に到着するでしょう
明日は朝03:00弓削出港で上げ潮に乗り
そのまま岡山で下げ潮に乗って行けるところまで行きます

もしかしたら洲本サントピアマリーナまで行き着くかもしれません
瀬戸内海のヨットは風まかせではなく潮まかせです



明日からネットに繋がるまで日替わり写真の更新はお休みです

2012年10月23日火曜日

出港





ニュージーランドから来た30FeetのBristl Channel CutterのFentonさん

日本を離れるために昨日朝早く三津港を出港した

今は山口県上関町室津
で雨風に遭い今日は出港できないと今朝のメールで言ってきた
大分県国東半島の先端にある姫島へ行き
それから関門海峡を抜けるそうだ

九州西岸を南下して屋久島から島伝いに沖縄まで行くと言うことです

後は日本を離れフィリピンへ向かうという
ワーキングビザを取って働きながらのゆっくりした航海です
こんなのもありかなと思ったりします

きっと駆け抜けるような航海よりもその国のことがよく解るでしょう

ドッグハウスの上に黄色いディンギーを積んでいます
これでは前が見えません
まあスピードが遅いヨットだからしょっちゅう前を見ている訳ではないので
こんなのも有りかと思います

2012年10月22日月曜日

Fentonさんと「Pateke」



ニュージーランドから来た30FeetのBristl Channel Cutter
Fentonさんという人が自分の庭にあった木を切って作ったという
素晴らしい出来映えのシングルプランキング艇

船名の「Pateke」はアボリジニの言葉でアヒルだそうです

日本に来て2年くらい経ったでしょうか日本が大変気に入ったので又来ると言います
一年以上を瀬戸内海の北木島で過ごしました

夏には日本海側を通り北海道まで行きました
帰りも日本の外国船に対する入港手続きの煩雑さに悩まされ日本海側を帰って来ました

外国のヨットが開港でない普通の港に寄るには入港した日は一日何も出来ないくらいの書類を書かされます
ヨットに対して入国後にこれほどの書類を書かせる国は他に知りません

日本は本当は開国していない鎖国状態なのではないかと疑います

今から「Pateke」は島伝いにフィリピンへ行き
知り合いの所に船を置いて一度飛行機でオーストラリア経由でニュージーランドへ帰るそうです

その後航海を続け日本に戻ってからカナダに渡るというのが今のFentonさんの計画です

瀬戸内海では船が大きすぎる重すぎると言うのが僕と一致した考えです
昨日の話しでは26フィートくらいの楽に扱える船が良いと言う結論に達しました

僕も「花丸」を乗りこなせる年齢の内に世界一周をしないとその内乗れなくなります

2012年10月21日日曜日

「花丸」下架



アンカレッジマリーナのハーバーマスター日野さんが運転するフォークリフトに引かれ
クレーンの所まで



クレーンで吊り上げられて
籐さんと菅さんが無事に「花丸」を海に戻してくれました


PSSシャフトシーリングのエアーを抜くのを忘れていたりして慌てましたが
無事にエンジンも掛かり柳原漁港まで廻航
巡航2600回転で6.5ノットまで出ました

上架する前は5.5ノットだったので上出来です

あまり負荷がかかっていない様なのでもう少しピッチの大きなプロペラに交換したら
もっとスピードは出るものと思われます

プロペラの選択は計算できるものらしいが
やはり現物を取り付けて走ってみて合わせるという部分があります
そんな場合可変ピッチプロペラはピッチを変えることが出来るので最高だと思います





無事にホームポートへ戻った「花丸」
昨日は天気も良くて気持ちよく入港しました

さて今日から淡路島で開催されるWooden Yacht Raceに向けて出航準備です


2012年10月20日土曜日

船底塗料塗り




船底塗料を塗るのはローラー刷毛で塗ります
幅の広い糊刷毛もよいのですが
ローラー刷毛の方が手間いらずで楽です

プロペラにはペラクリンを塗ります
ワイヤーブラシで金属が出るまでプロペラを磨いておいて
ペラクリンの黄色いエポキシを塗り
硬化したらその上にぶよぶよの幕になる液体を塗ります

プロペラの様な可動部分にはペラクリンは何も付かないで一年はいけます

花丸は吃水が1300しかないので船全体が低く船底塗料を塗るのは楽です
船台は僕が設計した組み立て式で小さな物です


「花丸」の前に小さく写っているのが最近まで「竜王」を乗せて修理していた船台です
パイプハウスがあった場所も片付けられ今は大きな船台が残っているだけで寂しくなりました


船底塗装が終わったら27日28日と淡路島のサントピアマリーナである
Wooden Yacht Raceに行こうかと思って居ます
ずっと木のヨット造りに携わってきたので
日本中から集まるという木のヨットを一度見ておこうと思います

レースはパン食い競争的なお遊びレースだと気が楽です

2012年10月19日金曜日

船底塗料の効き目



この前船底塗料を塗ったのは2011年09月16日
今年は10月19日に塗る予定なのでほぼ1年

ラダーだけは船底塗料を塗らず銅の粉をエポキシで張り付けた
実験のつもりだったがどうも大失敗みたいです

ラダー部分にはこけがへばりついて高圧洗浄機で洗ってものきませんでした
おまけにシャフトに取り付けた亜鉛のジンクがきれいに無くなっています

銅と亜鉛では電荷があまりに違いすぎてジンクを早く融かしてしまったようです

今までわさびを船底塗料に練り込むのが良いとか
色んな事を試して見ましたが普通の安物の船底塗料を
厚めに塗って毎週のように出港して船底を洗うのが
セルフポリッシングタイプの最近の船底塗料では一番良いようです

一年くらいは何の問題もなく綺麗なままでした

仕事ばかりしてあまり乗らなかった割には上出来です

2012年10月18日木曜日

上架



朝早くに花丸をアンカレッジマリーナまで廻航しました
09:00になっても誰も来ない今日はマリーナの滅多にない連休でした

小雨が降り始めすぐに柳原へ帰りました


今朝は風が強くなっています
絶好の上架の機会を逃したのかもしれません

でも仕事が一応終わっているので安心です
のんびりゆっくりとやります
雨の後の晴れとか天気の変わり目には大風が吹くことがあります

2012年10月17日水曜日

ギャレー




「蝉丸」のギャレー

コンロはジンバルになっていて船の傾きに合わせて水平を保つ

ポンピングして圧を加える石油コンロですが
予熱は他のコンロと違い市販のクッキングガスで強烈に予熱する
仕組みになっています
長距離航海に行くならプロパンガスは国によってアタッチメントが違うのと
ガスボンベの使用許可年月が解らないので外国では充填してもらえません

それで僕の花丸にもこのタイプの石油コンロをと思うのですが
いくらネットで探してもみつかりません
「蝉丸」は良いものを積んでいます

下の写真はシンクです
深いシンクでヒールしても中の物が飛び出さないのでこれくらいの深さは必要です
海水で予洗しておいて真水でリンスという水を節約するやり方です

出航前にはお湯を固定のポットに満たしておきます

毎週の土日には必ず出航するという人なので
自作して進水しまだ3年ほどですがもう何十年も浮かんでいる様な風格のある船になって居ます


風が強くて「花丸」を上架出来ていません今日は上げます

2012年10月16日火曜日

電子チャートテーブル



「蝉丸」にはチャートテーブルはない
コンパニオンウエーの左舷にパソコンが吊してある

クッション材が付いた箱を折りたためるようにしてある中に設置
箱を開いてビニールを広げ飛沫に備えた造りです

操作はマウスを入口階段の所に置いてパソコンをのぞき込みながらやります

コクピットからでも船内からでもで来ます

チャートはC-napと言う無料の電子チャートで
GPSと連動して自船の位置を数秒おきにプロットしてくれます
カーナビみたいな物です

だんだん目が薄くなってきたのでもっと大型14インチくらいのパソコンにするそうです
こうなるともう紙のチャートは一日の走りを記入する日本全国で1枚くらいあれば良いでしょう

もちろんパソコンは予備の物を積んでいます

オートパイロット・電子海図・ジブファーラー・ウインドラス・ドジャー
今のヨット乗りはセールの面積と角度を調整するくらいの仕事しか無くなりました

良いような悪いような しかしもう後戻りはで来ません

2012年10月15日月曜日

ガフカッター「蝉丸」



横浜の友人が14年かけて自作した「蝉丸」
ガフカッターというセールスタイルで
僕の「花丸」と同じようにメインセールの上側にもガフブームがあります

ロープやワイヤーやキャンバスを扱うのが仕事なので
実にあちこち見るほどに参考になるヨットに仕上がっています
毎回乗せてもらう度に何か新しいやり方を発見

人の船に乗るのは僕にとって「花丸」の
成長の為の肥やしになります
今日は朝一番の飛行機で松山に帰り「花丸」を上架しようと思っています
「竜王」の仕事も一段落したので船底塗料を塗ります

2012年10月11日木曜日

風待ち



竜王が停泊している海の駅が見える山に登った
右から二本目のマストが「竜王」

あじさいが辺り一面に植えられており
季節になればそれは綺麗だという山城跡を散策

下田はペリーが開国を迫るために初めてやってきた日本の地で
小学生や中学生や観光客がバスでやってくる
もちろん個人が車で観光に来ることもあり
小さい町にしては食事をするところも多かった

50年近く続いている洋食屋さんで
昼食を食べたりもした

風待ちとは言えのんびりと知らない町を歩くのは楽しいものです
下田は機会があればもう一度来て見たい町だ


さて今からホテルを出て廻航最終レグ相模湾を目指します

2012年10月10日水曜日

セーリング



「竜王」のセールは新品だがクラシックなセールカラー
古いセールナンバー600番で
ブームにはセールカバーが付いており上げ下ろしは楽に出来る
ジブセールも巻き取り式のファーラーで少ない人数で取り扱える

ウインチ類も見たことがないクラシックなカラーだが最新の物が付いている
それに加え走りは早くて穏やか
強風の登りでもパンチング音は一度も聞かなかった

どうしてこんな船があるんだろう
古くて走らなくてティラーが重くてどうしようもない昔の船を嫌っていた僕は
考え方を変えないといけないかと思う

良いものは良いとして認めるべきだろう
「竜王」に乗せていただいて本当に良かった
廻航メンバーの三海さん・宮沢さん・関口さんそして「竜王」から色々なことを教わった

2012年10月9日火曜日

廻航



アンカレッジマリーナで下架し北条港で一泊
その後10月5日16:30に出港
夜走りで瀬戸内海を駆け抜け6日小鳴門にさしかかった「竜王」



その後ずっと足を伸ばして一気に志摩ヨットハーバーを目指したが
流石に夜になり燃料も気がかりなので串本港へ入れて給油
写真は小鳴門海峡を抜け和歌山を南下する「竜王」


翌日8日には五ヶ所湾へ
「AMAGI」の北山さんがわざわざ迎えに出てくれて先導していただく
無事に志摩ヨットハーバーへ


正面からの強風に一度下田に入れる事になり
9日朝早くに関口オーナーのよく知る下田に入る
一度強風帆走の準備を整えて再出発したが
真っ正面からのあまりの強風に下田に再入港
引き返す途中びしょ濡れで3ポイントリーフしたメインセールの追っ手
舵を持つのはオーナーでファーストマリン社長の関口さん
「竜王」の走りは乗った者にしか解らない快適なものだった
引き波が非常に小さく舵が素直でエンジンランも早い
1600回転で7ノットには恐れ入った
今はホテルで仮眠を取り再出発に備え洗濯や片付をしている
明日も北からの強風らしい明後日の出港になるかもしれない

2012年10月4日木曜日

下架




一度試しに下架してみることにした

色々な問題が起きマリーナの人達に手伝ってもらって1つずつ解決していく
新艇みたいなものだからまあ問題が起きて当たり前と言えばあたりまえ

あまりにもぎりぎりすぎたもう少し早下架してく
試して見るべきだった
結局試走は出来ず時間切れでそのまま上架してもらった
船台の支えをずらし船底塗料の塗れていない部分に船底塗料を塗る
日が短くなりあっという間に夕暮れになる

今日の昼過ぎには廻航メンバーが松山空港へ集合するので
それまでに全ての問題を解決しておかねばならない
今朝は朝05:00からアンカレッジに行く


プロバイダーのメンテナンスで今朝のホームページ更新は遅れました

2012年10月3日水曜日

電気系統チェック



昨日配線を終えた電気系統をチェックするために
朝暗い内からマリーナへ行く

先ずバッテリー1で三色灯をチェックO.K.

トップにあるアンカーライトは最初から点かない
配線を確かめて良かったら昼間マストに登必要がある

スプレッダーライトは一度点いたが直ぐに消えたどうも電球が飛んだようだ

後船尾にあるスターンライトも点かない

他の電気系統でも室内灯が以前電気屋さんに来てもらってチェックした時は点いたが今回は点かない
どうしてか当たってみる必要がある

今日は昼過ぎから一度降ろして全体的なテストをする予定です
ジブシートがないのでまともなセーリングは出来ないが
メインセールは一応上げてみようと思っています

エンジンが動きオートパイロットと航海灯が点けば廻航は出来ます

2012年10月2日火曜日

マスト立て



「竜王」をマリーナの中央に引き出し
クレーン車に来てもらってマストを立てました

マリーナの人にも手伝ってもらいあっという間にマストを立てる事が出来た

古い水タンクの水を捨て新しい水を入れる

ジブセールを上げてファーラーに巻き取り

メインセールも上げようとしたが風が後ろからだったので上げないままセット
マリーナのお客さんがメインセールのセットを手伝ってくれた

船内に廻航の為の寝袋や毛布・食料品を積み込んだ

仕事を終えてから水やお茶やカセットガスを買いに行く

長い一日だった

2012年10月1日月曜日

ファーラー




ファーラー(セール巻き取り装置)

ジブセールもメインセールもファーリングシステムになって居る

最近ではメインセールもマストの中に巻き取ったりブームの中に巻き取ったりして
ファーリングシステムを使った船が多くなってきた

最初ジブファーラーを見た時はあんなの直ぐに壊れると思った
実際初期の頃は良く壊れたが今では信頼できるクルージングアイテムになって来た

メインファーラーも数が出れば改良されて良いものになってくるだろう

僕の「花丸」のようにガフリグではメインセールはどうしようもないが

ジブセールは芯無しのファーラーを採用してから
ジェノアジブをしょっちゅう使うようになった
その分インナージブの出番が減ってきた

若者がヨットの世界に入って来なくなり
力不足の老人が自分の力量以上の船を扱おうと思えばファーラーの採用もあり得る

一番賢いやり方は自分の力量に合わせて船を小さくする事だろうと思う

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ヨット屋です ヨットを造ったり乗ったりします http://www2.odn.ne.jp/~ikegawa-yacht/